尻から空気注入で死亡…非常に危険な行為 ある意味“暴挙”

町医者の医療・健康コラム

谷光 利昭 谷光 利昭
 いたずらのつもりが病院に行くような重症になり、果ては死に至ることも…
 いたずらのつもりが病院に行くような重症になり、果ては死に至ることも…

 先日、空気圧縮機(エアコンプレッサー)を用いて、ズボンの上から肛門に空気を入れて会社の同僚を死に至らしめるという不幸な事件をニュースで見ました。調べてみると、昨年末にも似たような事件があったようです。おそらく死亡案件ではないから大きく扱われないだけで、このような行為は頻発しているのではと想像されます。

 肛門から安易に液体、気体など注入することはくれぐれもしないで頂きたい。便秘などのために、よく行われている浣腸なども、注意をしないと状態によっては腸が破れてしまうケースだってあるのです。

 肛門から急速に空気を注入すると腸管が勢いよく膨らみます。その結果、腸が破れてしまうことがあります。また、腸は破れなくても腸管が裂けてしまい、裂けた部位から空気が血管の中に入り空気塞栓を起こす可能性だってあります。

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