16年には故樹木希林さんが主演女優賞を受賞。1人で来阪し、楽屋もメーク室も使わず、出番まで舞台袖で他の受賞者の話を楽しそうに聞いていた。樹木さんの周りに佐藤浩市(主演男優賞)、松坂桃李(助演男優賞)らが集まり映画談義に花を咲かせていた。
今年は役所広司(63)、第2回の主演男優賞を受賞した水谷豊の娘・趣里(主演女優賞=28)をはじめ、「カメラを止めるな!」で強烈な印象を残した、どんぐり(竹原芳子=58)らが来場予定。ベストワン作品「孤狼の血」、趣里の主演作「生きてるだけで、愛」の2本が上映される。
ナニワに春を呼ぶ“おおさかシネフェス”。実行委員会のメンバーは入れ替わりながらも「映画ファンのための映画まつり」のサブタイトルを残し、43年前の精神を引き継いでいる。