そこで、記者も460円の入浴券を自販機で購入して湯船に浸かった。国内で3人だけといわれる30代の若き銭湯絵師・田中みずきさんが手掛けたペンキ絵には阿蘇五岳がそびえ、その手前にくまモンや金栗四三、熊本の名所や特産物が描かれている。看板や内装、風呂おけに至るまで、くまモンキャラであふれ、熊本県産の飲料なども販売されている。
大黒湯の店主・新保卓也さんは「全体的に2割ほど増えました。特に30~40代の女性客が増えましたね」と“くまモン効果”を明かす。熊本県の担当者は「震災にご支援いただいたお礼として首都圏でのイベントは来年以降も続けていきたい」と明言。地方から首都圏を経由して全国に発信するという熊本県のノウハウは、くまモンという全国区の“スター”あってこそだ。