とはいえ、本題はここからだ。和酒、洋酒入りチョコの充実度は目を見張るものがあった。聞けば、ゴンチャロフこそがウイスキーボンボン発祥の店だとか。ロマノフ王朝の宮廷菓子職人だったマカロフ・ゴンチャロフがロシア革命を逃れ、1923年(大正12年)に神戸でボンボン・ショコラを作ったのが始まりだという。
以来96年。その伝統を守りつつ、日々進化してきた。70年代には大流行しており、初めての洋酒体験がウイスキーボンボンだったというオヤジ世代も多いのではないか。
それがいまや日本酒、梅酒、麦焼酎、泡盛をはじめ、ウイスキー、バーボン、ブランデーにテキーラなど何でもそろうが店側は「神戸生まれの純米大吟醸、ノーベル賞の晩餐会でふるまわれた福寿ボンボンをぜひ」とイチオシしてくれた。こちらも9タイプあり、5種類540円から全24種類2376円まで。さらにコニャックの銘酒レミーマルタンだけを使ったセット(1404円)もある。
「ボンボン」とはフランス語で“良い良い”の意。贅沢は言わない。もらえるものなら何でもいい。ただし、酒入りボンボンは食べ過ぎて車に乗ると飲酒運転になるので、くれぐれもご注意を。