コロナ禍で迎えた今年のバレンタインデーは、例年とは異なるようです。今年は「どんなチョコレートを用意するか」を聞いたアンケート調査によると、「本命のチョコを用意する」と答えた女性は昨年の半分程度にとどまっていたことが分かりました。
調査会社インテージが1月下旬、全国の16〜69歳の男女に行った調査によると、今年のバレンタインで「本命チョコ」を用意する女性は7.7%で、昨年の13.9%から半分近くに減少したといいます。一方、「義理チョコ」「家族チョコ」「自分チョコ」はいずれも微増していました。同社は「外出などのハードルも高まり、在宅勤務やオンライン授業など、リアルの場面で人に会う機会が減った人も多く、行動や意識の変化などが影響したのかもしれません」と解説しています。
SNSでは、このような結果について「学生が仲良くなる機会が少なくなったのも大きい」「口にするものだから直接渡したいが、このご時世もあってそれもなかなか無理な話よね」「わざわざ買いに行くと、不要不急にあたる的なやつかな」など、コロナ禍ゆえの“自粛”傾向に納得できるという意見がみられます。
「ライバルが減っている今こそチャンス!」と、奮起をうながすような声もみられる一方で、「もはやバレンタインデー不要じゃない?」「ハロウィンといい日本の悪しき風習はこれを機に無くなってしまえばよい!」「浮かれたことやってないで勉強したり働きなさい」と、バレンタインデーのあり方に疑問を感じている人の思いも寄せられていました。
なお、購入金額でみると、大きな変化があったのは「自分チョコ」で、1個平均で昨年の2042円から1616円と2割程度減っていました。逆に金額が増えたのが世話チョコで1210円から1622円と、3割以上増加しています。同社は「コロナで大変な時期を過ごす中、お世話になった人たちへの感謝の気持ちを示したいという人が増えているのかもしれません」と説明しています。