一方デパートの恵方巻き商戦も激化している。「伊勢丹」では、ほぼ全てのお総菜の店が恵方巻きの注文を受け付け。中でも料亭「東京吉兆」の恵方巻きは一段と高級化したといい、今年は「これまでの定番具材にからすみなどを加える差別化を図っていく」(吉兆伊勢丹店)としており、高級化や差別化は進みそう。ちなみに大量廃棄問題については「当店では、注文の数しか作らなくしているので、廃棄する恵方巻きはない」(亀戸升本)とのことだ。
この恵方巻き。一般的な具材として使われるのは、卵焼き、椎茸煮、かんぴょう煮、穴子、高野豆腐、おぼろ、キュウリなどとされているが、最近の傾向として、あまりこだわらず、その店独特の具材を使った個性的なものが多いのが特徴と言える。伝統的なイベントも、商業的な思惑が入ると本来の趣旨から遠く離れる気もするが…。来年以降の「恵方巻き」がどう変わっていくのか-ちょっと早いが気になるところだ。