営業先などで自分の名刺とともに、焼き菓子のフィナンシェを手渡し、コミュニケーションをはかる「お菓子な名刺」が今年(2026年)8月に発売され、「ネーミングや発想が面白い」と話題になっている。開発したのは、印刷やマーケティング、食品の商品開発、販路開拓までを幅広く手がける宮崎市の「K・Pクリエイションズ株式会社」(代表取締役・久積英子氏)。個包装と箱入り(3個入、5個入)があり、巻き帯には企業名やお礼など相手に伝えたいメッセージや二次元コードも入れられる。
フランス語で「金融家」や「お金持ち」を意味する焼き菓子「フィナンシェ」は、色や形が金塊に似ていることもあり、「ビジネス界で縁起のよい菓子として古くから親しまれてきた」(同社)そう。「お菓子な名刺」は、美味しさだけでなく、手渡す営業マンのハートや会社の魅力を相手に届けることを目指した商品だ。
開発・販売を担当する同社の下中園繭歌(まゆか)さんは「名刺交換という日常的なビジネスシーンにお菓子を添えることで、自然な会話が生まれるきっかけをつくりたい。そんな思いから生まれました。形式的な挨拶にちょっとした驚きや楽しさをプラスして、相手の印象に残る出会いを演出できます」と話す。
個包装、箱入りともに、商品の巻き帯には、日ごろの感謝を伝える「いつもありがとうございます」「今後ともよろしくお願いいたします」といったメッセージや、展示会・イベントの告知、キャンペーンの案内などを入れることができる。また、二次元コードも印刷できるので、自社のWebサイトや商品紹介ページ、SNS、企業紹介動画などへ誘導することも可能だ。
「巻き帯には情報を詰め込みすぎず、伝えたいメッセージを一つに絞るのがポイント。お菓子をきっかけに自社への興味を持っていただき、Webサイトなどでさらに詳しい情報に触れてもらう流れをつくれます。新規顧客への営業活動はもちろん、既存の取引先への訪問、挨拶など、相手との関係づくりを後押しするコミュニケーションツールとしてご活用いただきたいと考えています」
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同社は、地域で愛される食品を全国発信することで地方創生をめざすサイト「ジモショク」を運営。「地域の農家さんや企業の方々と出会うなかで、本来価値ある食材でありながら、形や大きさなどの規格が理由で食材を十分活用できていない現実に何度も直面してきました。その課題を解決するひとつの方法として着目したのが、パティシエの技術です」(下中園さん)
このフィナンシェも同社のパティシエ・本多修平氏が監修。バターの香りが広がる基本のプレーン味だけでなく、熊本県宇土のメロン、宮崎県日南市の不知火(しらぬい)など、地域の農産物や特産品を使った種類も限定で用意。食材が規格外であっても加工や組み合わせを工夫し、商品化に繋げている。
「こうした地域の特産品を用いた商品は今後も増やしていく予定です。『お菓子な名刺』の取り組みを通じて、地域の農業や食品産業を応援し、持続可能な食の循環づくりに少しでも貢献していけたらと考えています」と下中園さんは話している。
▽「ジモショク」公式サイト(予約・注文)
https://jimoshoku.com/