抜いてもまた生えてくる庭のドクダミを、無理に根絶しようとせず、土づくりに生かす方法を実践している人がいます。根っこから抜かず、土から出ている葉や茎だけを切り、切ったものはその場に置くのがポイントです。土の中に残した根が土をほぐし、やがて枯れた根が微生物のエサになることで、柔らかく「するりと抜ける土」を目指しているといいます。Instagramに投稿された動画は74万回再生され、「根絶やさず共生するやり方が目からウロコでした!」「敵ではないことが分かりました」といった声が寄せられています。
投稿したのは、庭づくりや暮らしの様子をInstagramで発信している、たよらこ(@tayorako)さんです。
たよらこさんによると、ドクダミは除草剤を使っても、しばらくすると再び生えてくるほど生命力が強いといいます。そこで、根絶を目指すのではなく、次に生えても引き抜きやすい「するりと抜ける土」をつくることを目指しています。動画では、そのための刈り方を紹介しています。
ポイントは、地下に伸びる白い根のような茎(地下茎)より上の位置で刈ることです。刈った地上部はその場に置き、地下茎がついているものは乾燥させてから土に還すといいます。
たよらこさんによると、地下茎には節があり、ちぎれても節から発芽するため、地下茎を刺激しないよう地上部で切ることを徹底しているとのことです。
視聴者からの「伸びたら高刈りの対象か」という質問には、対象ではあるものの、上に伸びるほど地下茎も伸びていくため、丈が短いうちに刈るのがおすすめだと答えています。
土が柔らかくなる仕組みについて、たよらこさんは「ドクダミの強く長い根が土をほぐし、枯れた根が微生物のエサになることで、土がフカフカになっていく」と説明します。
ただし、するりと抜ける場所は自宅の庭でも、まだ一部だといいます。水はけや空気の通りがスムーズなことも関係しているように感じているそうで、よく抜けるのは雨水ますの周辺だとコメント欄で明かしています。現在も、ドクダミの生態を観察しているとのことです。
ドクダミとの向き合い方が変わったきっかけは、お茶でした。冷え性改善のために以前からドクダミ茶を買って飲んでいましたが、試しに庭のドクダミで作ってみたところ、おいしかったといいます。「そこで厄介なイメージがガラリと変わりました」と振り返ります。本格的に共生を始めたのは、2年前だそうです。
煎る時間によって味が変わるところもおもしろいそうで、たよらこさんはじっくり煎ったドクダミ茶が好みだといいます。
投稿は74万回再生され、コメント欄には「庭にドクダミが生えているので、お茶を作ってみようと思った」「根絶やさず共生するやり方が目からウロコでした」といった声が寄せられています。たよらこさんのもとには、投稿をきっかけにドクダミ茶を作った人から「おいしくてびっくりした」というメッセージが多く届いたそうです。
たよらこさんは除草剤について、ドクダミだけでなく根の周りにいる微生物にも影響すると考えています。その場限りの対処や駆除ではなく、未来を見据えて土づくりを始めることを呼びかけています。