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メイクに2時間 衣装制作に1カ月 妖怪変化プロデューサーによる妖怪メイク九変化の迫力が半端ない

モトタキ モトタキ

10月10日から12日まで、東京都立川市で開催された「妖怪盆踊り2026」。

様々な妖怪に扮装した人々が踊るあやかしたちのお祭りだ。その中では妖怪コンテストも行われ、優勝したのは鬼婆に扮した変化師オリさん(@ori_cos718)だった。

オリさんは9月に開催された「ゾク上野夏祭り」、8月に開催された「深川お化けの棲家」でも、鬼婆の扮装を披露し注目を集めていた。毎月鬼婆をやっているだけに表情管理も板についているようだ。

オリさんのメイクや特殊造形を駆使した妖怪変化の仮装のクオリティは高い。鬼婆のほかにも、蛇女や口裂け女、ナマナリにネコマタなど七変化どころではない。ちなみにナマナリとは、般若になる前、なりかけの状態の女性のことだ。

記者モトタキは「深川お化けの棲家」で夜叉に扮したオリさんに出遭ったが、所作や動きも怪異らしさが滲み出ていた。怖かった。

お見事すぎる妖怪変化の数々だが、はたして歴はどれほどなのか。なにがきっかけで妖怪変化の仮装をするようになったのか。お話を聞いた。

ーー妖怪との出会いは?

オリ:アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」3期が妖怪という存在を知った最初のきっかけです。あと、小学校2年生か3年生のとき、不思議な体験をしたこともあります。あれはきっとやまびこだったのではないかと思っています。その後、本格的に妖怪好きとなり、今年で10年目になります。

ーー妖怪メイクをやりはじめたきっかけは。

オリ:友達の創作妖怪企画に参加した事がきっかけです。「大江山百鬼夜行妖会」というイベントで妖怪「星熊童子」をデザインしたのが初めての妖怪仮装でした。

ーー特殊造形の手腕がお見事ですが、どこで身につけたのでしょうか。

オリ:妖怪造形師である杉本末男先生のお手伝いをしながら教えていただきました。

ーーちなみに妖怪変化のレパートリーはどれくらいあるのでしょうか。

オリ:和の妖怪だけでしたら20前後あります。譲ったレパートリーもあり、それも合わせたら30以上ありました。

ーー一番お気に入りなのは、どの妖怪変化ですか。

オリ:やはり、鬼婆ですね。

ーー一番時間がかかる妖怪のメイクは?

オリ:一番時間がかかるのは、ナマナリです。2時間ぐらいでしょうか。お歯黒と角を付けるので、どうしても時間がかかるんです。

ーー一衣装で一番時間がかかったのは?

オリ:清姫です。8人にお願いして、それでも制作に1か月もかかりました。長い龍の身体を作り、全体に鱗を貼り、石膏で胸からお腹の型を取って衣装を作りました。撮影時も炎の中だったので大変でした。

ーー好きな妖怪を教えてください。

オリ:パッと浮かぶのは、鳴釜、岩魚坊主、化け狸、髪切り、やまびこ、スネコスリですね。

◆ ◆

おばけはいない。だが妖怪変化に扮するパフォーマーは、それらを現実世界に顕現する。オリさんが参加した「深川お化けの棲家」は、深川江戸資料館で開催されたイベントだ。薄暗い江戸の町並みで、客に混ざって妖怪変化が跋扈する。お化け屋敷とはまた違った刺激があってとても楽しかった。

10月24日には高円寺で「東京百鬼夜攻」、羽田空港で「妖怪パレード」で、妖怪たちが日常を非日常に変えていくイベントがある。11月1日には福井県越前市で「越前あやかしの宴」が開催され、東京以外でも妖怪たちが大暴れ。

ケをハレへと変える感覚、人生で一度は体験してみるのも一興だ。

【オリさん関連情報】
▽Xアカウント
https://x.com/ori_cos718

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