元総合格闘家で、現在はアーティストとしても活動する大山峻護氏(52)がインスタグラムを更新。かつてPRIDEのリングで激闘を繰り広げた宿敵、ヘンゾ・グレイシー氏(59)との約25年ぶりの再会を報告している。
大山氏は10月19、20、21日にかけてニューヨークで個展を開催。当日、個展会場にヘンゾ氏がサプライズで駆けつけた。
大山氏とヘンゾ氏は、2002年6月に開催された「PRIDE.21」で対戦。対戦自体は当時網膜剥離から復帰したばかりであった大山氏が判定で勝利を収めたが、その戦いぶりは勝ちにこだわるあまり消極的なものだった。試合中にはいら立ったヘンゾ氏が大山につばを吐きかけるシーンもあった。大山氏は試合後にファンから猛烈なバッシングを受け、心に深い傷を残した。のちに大山氏は総合格闘家を引退。活動の幅を広げていく中で国指定の難病「トランスサイレチン型心アミロイドーシス」の診断を受け、アーティストとして絵を描くことに力を入れていった。
難病の告知を受け、病気と向き合いながら絵画制作に没頭してきた大山氏。この度のニューヨーク初の個展開催にあたり、自身のインスタグラムで「25年後にヘンゾと笑顔でハグをすること」を望んでいることを表明し、かつての戦いに一つの決着をつけることを願っていた。
「ヘンゾは多忙のため来られるかは五分五分」と聞いていた大山氏の個展に、サプライズでヘンゾ氏本人が登場。長年の時を経て対峙した二人は、満面の笑顔で涙のハグを交わし、感動の再会を果たした。大山氏は自身の作品をヘンゾに手渡し、万感の思いを分かち合った。
再会を果たした大山氏は、「もー多分人生で1番びっくりして泣きました。ヘンゾに思いを伝えて、描いてきた絵をプレゼントさせて頂いて、仲間の演奏に一緒に手拍子までしました笑 僕の中で25年前の試合がようやく終わりました。こんな世界線があるなんて」「ヘンゾと戦い、再会できた時間は一生の宝物になりました。そして今回の個展で最後のアートが完成しました。素晴らしい夜を本当に有難う御座います」と喜びをあふれさせた。
ファンからは、「たくさんの感動をありがとうございました」「奇跡をありがとうございます!!」「何度見ても泣けます」「本当に幸せな瞬間」「本当に良かった」「あの時の試合の続きが、結末がこんな形になるとは」「これは泣ける」「2人のハグ、綺麗だわ〜」などの声が寄せられた。
満身創痍の格闘人生と難病という試練を乗り越え、苦い過去の記憶さえも「最高のアート」へと塗り替えた大山氏。かつてのライバルとの劇的な和解劇は、格闘技ファンのみならず多くの人々に深い感動を与えている。