連日の値上げラッシュは、子どもたちの日常や長期休みの過ごし方にも大きな影を落としています。地域の飲食店を子ども食堂として活用するサービス『こどもごちめし』を運営する、NPO法人Kids Future Passport(福岡市博多区)が実施した調査によると、この1年間に「物価高や家計上の理由で子どもにやりたいことを我慢してもらった経験がある」と回答した家庭が9割近くにのぼることが分かりました。
この調査は、同サービスの登録会員1379人を対象として、2026年8月にインターネットで実施されました。
調査の結果、「この1年間に、物価高や家計上の理由で、子どもにやりたいことを我慢してもらったことがある」とした人は88.4%にのぼりました。
これを世帯別に見ると、一般世帯で87.3%、要支援世帯では94.9%になり、世帯を問わず、多くの家庭で物価高や家計事情が子どもの体験に影響していることが分かりました。
「子どもに我慢してもらったことの内容」としては、「外食」(63.5%)、「遊園地・水族館・映画・イベントなどへのお出かけ」(62.3%)、「旅行」(53.7%)が上位となりました。
世帯別に見ると、特に「旅行」は一般世帯の52.2%に対して、要支援世帯では61.5%と、9.3ポイントの差が見られたほか、「お出かけ」でも一般世帯の61.1%に対して、要支援世帯では69.0%と、7.9ポイントの差が見られ、旅行のような大きなイベントだけではなく、遊園地や映画、イベントなど、比較的身近なレジャーについても我慢する家庭が少なくないことがうかがえました。
実際に、物価高や家計上の理由により、「シルバーウィークの予定を控える、または取りやめる」とした家庭は全体の41.7%を占め、「もともと外出や外食の予定はない」家庭も全体の43.8%となっています。
特に要支援世帯では50.3%と半数を超え、一般世帯を7.6ポイント上回っており、予定を見直す以前に、連休中の外出や外食を計画していない家庭も多いことが分かりました。
では、なぜ子どもの体験機会が減ってしまうのでしょうか。
「子どもの体験を妨げる理由」を聞いたところ、「参加費・交通費・外食費などのお金がかかる」(一般世帯94.0%、要支援世帯97.0%)が最多となりました。
そのほか、「開催場所が遠い、または移動手段がない」(同28.3%、42.6%)という意見も挙げられ、費用だけでなく、移動そのものが体験のハードルとなっていることがうかがえました。