毎日お酒を飲みたくなるのはなぜ?旦那の心理とは?
毎日のようにお酒に酔って帰ってきたり、飲むと必ず泥酔したりする夫に「どうしてこの人は、こうなると分かっていてお酒を飲むのだろう」と不思議に思う妻もいるでしょう。だらしなく酔った姿にうざいと感じている妻もいるはずです。どうして、夫がお酒を飲みすぎてしまうのか、お酒をやめられない理由や心理について説明します。
・楽しい記憶が残りやすい
米ペンシルベニア大学の研究によると、お酒は脳に作用し強力な記憶を残すそうです。このため、お酒を飲んだ場所や光景、におい、音などが刺激的な記憶となり、「またお酒を飲みたい」という欲求を引き起こすのだとか。要するに、お酒を飲んだ時の記憶は「楽しく幸せなひと時」として強烈にインプットされ、その誘惑からなかなか逃れられないということです。
まさに、ギャンブルで勝ったときの興奮が忘れられないギャンブル中毒や、薬物を摂取したときの解放感や幸福感を何度でも味わいたくなる薬物中毒と、変わりありません。このため、お酒の誘惑に一度はまってしまうと、強い意志がなければ、なかなか抜け出せないのです。
・ストレスを発散したい
お酒を飲むと、気分が良くなり、ストレス解消にもなるとも言われます。これは、アルコールが、理性を働かせる大脳新皮質の働きを鈍くするのが理由だそうです。それによって、感情や食欲、性欲などの本能的な部分を司る部分の働きが活発になり、気分が高まります。 また、お酒の香りには、リラックス効果や気分を落ち着かせる効果があるとされます。
このため、人はストレスを発散するためにお酒を飲むのですが、その効果は強力で、お酒でストレスを解消することを覚えると、脳は自然とお酒を求めるようになってしまいます。
・コミュニケーションを円滑にしたい
お酒は「コミュニケーションツール」の一環として、昔から大きな役割を果たしてきました。西洋のパーティーではお酒が欠かせませんし、日本でも花見や宴会など、人が大勢集まる場所にはお酒は欠かせません。これは、お酒を飲むと気分が良くなり緊張もほぐれるので、周囲との会話も弾むからでしょう。
サラリーマンが親睦や打ち合わせと称してお酒を飲むのも、腹を割って本音で話そうという狙いがあります。お酒の力を借りて商談がうまく進むこともあるでしょう。ただ、お酒を飲みすぎる人は、やがて仕事のためにお酒を飲むのではなく、仕事がお酒を飲む口実になってしまいます。
・お酒を飲みたい気持ちを抑えられない
お酒を飲みたくなる理由で、やはり気をつけなくてはならないのは「お酒を飲みたいという気持ちを抑えられない」というものです。こうした人は、アルコール中毒になっている危険性があります。既にお酒の量を自分でコントロールできないという状態なのですから、放っておけばエスカレートしていくだけです。
夫の様子を見ていて「お酒を飲む気持ちが抑えられない」という様子が見られたり、妻がお酒を飲まないように注意しても隠れて飲んでいたりするようであれば、早く病院に行くよう夫を説得したほうがいいでしょう。
毎日お酒を飲む旦那への対処法
毎日お酒を飲み、周囲に迷惑をかけるような飲み方をする夫にはどのように対処すればいいのでしょうか。アルコール中毒に近い状態になっていたとしても、妻としては簡単に見捨てることはできません。お酒の量を減らしたり、お酒をやめたりして夫に健康的な生活を取り戻してもらうための対応策を解説します。
・アルコール依存症について知ってもらう
毎日お酒を飲んだり、お酒の量が多すぎたりする夫には、まずアルコール依存症にならないように気を付けなくてはなりません。しかし、家族に「もうお酒の量を減らすべきよ」「飲みすぎるのはやめてほしい」と言われて、すぐにお酒の量を減らせる人は滅多にいません。そこで減らせるのなら、そもそも依存症を心配する必要もないでしょう。
アルコール依存症の治療も、最初の関門は「本人に自覚させること」だといわれます。本人の自覚がなければ、治療はしないという方針の医師も少なくありません。本人に自覚してもらうには、お酒の飲みすぎや依存症の恐ろしさを知ってもらうしかありません。繰り返し、お酒の害を説き、「このまま飲み続けていると大変なことになる」という気持ちを持ってもらいましょう。
・医療機関で診察を受ける
お酒を飲みすぎて、しばしばトラブルを起こす夫を見捨てることなく、「家族の力でなんとかできないか」と考える妻もいることでしょう。しかし、残念ながらアルコール依存症を、家族の力で治すことはできません。本人の自覚と、適切な病院での治療が必要です。アルコール依存症は完治が難しい病気だと考えましょう。
病院での治療に加え、断酒会などに参加して、同じ悩みや苦しみを持つ人と交流するのも効果的です。断酒会には本人だけでなく、家族も参加しています。アルコール依存症患者の家族としての悩みも聞いてもらえます。
・家族も対処の方法を学ぶ
アルコール依存症の克服には、家族の協力も欠かせません。ただ、協力というのは、無理にお酒をやめさせようとしたり、本人のトラブルの尻拭いをすることではありません。無理にお酒をやめさせようとすれば、夫は反発してかえって飲酒に走ります。また、トラブルの尻拭いをすれば、本人はいつまでたっても自分の行動に責任を持とうとはしません。
アルコール依存症になると、数年の治療が必要になります。決して焦ってお酒を減らしたりやめさせようしたりしてはいけませんし、一定の距離を置いて見守る態度も必要です。家族として、どのように接したらいいのかを、妻も学び、夫の気持ちを理解しましょう。