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「私の年金って、これだけ?」 50代で気になり始めた老後の受給額 まずは見込額を確認しよう【社会福祉士が解説】

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地方都市で暮らす54歳の西尾ちひろさん(仮名)。会社員の夫と2人暮らしで、子ども2人はすでに独立しています。短大を卒業して就職し、22歳から28歳までの6年間は厚生年金に加入していました。出産を機に退職してからは、夫に扶養される第3号被保険者です。40歳でスーパーのパートを始めましたが、勤務時間が短く、48歳までは第3号被保険者のままでした。48歳で勤務時間が増え、そこから勤務先の厚生年金に加入しています。今の月収は約12万円です。

誕生月に届いたねんきん定期便を開くと、65歳から受け取れる老齢年金の見込額は、年額で100万円台前半と書かれていました。「もっともらえると思っていたのに」。ちひろさんは、雑誌で目にした平均受給額を思い出しながら、そう感じました。

年金額は、加入してきた制度と期間によって一人ひとり違います。まず、自分の記録と見込額を確かめるところから見ていきます。

平均額と自分の年金額は別のもの?

老齢基礎年金は、20歳から60歳になるまでの40年間の保険料をすべて納めると満額になります。2026年度の満額は、月額で7万608円です。保険料を納めていない期間や免除を受けた期間などがある場合は、満額より少なくなることがあります。

老齢厚生年金は、厚生年金保険に加入していたときの報酬額や加入期間などに応じて計算されます。加入期間が長いほど、報酬が高いほど額は大きくなります。

厚生年金の加入期間が途中で途切れている人もいれば、40年近く働き続けた人もいます。平均受給額はそうした経歴の異なる人を合わせて均した数字で、平均受給額だけを見て、自分の見込額が多いか少ないかを単純に判断することはできません。

ねんきん定期便とねんきんネットで見込額を確かめる

自分の年金記録や見込額は、毎年届く「ねんきん定期便」や日本年金機構の「ねんきんネット」で確認できます。

▼50歳以上のねんきん定期便には見込額が載る

ねんきん定期便は、日本年金機構が毎年誕生月に送っている通知です。50歳以上の場合は、現在の加入状況が60歳まで続くと仮定した老齢年金の見込額が記載されています。

ただし、記載されているのは将来受け取る年金額が確定したものではありません。今後の働き方や加入状況が変われば、実際の受給額も変わります。

まずは、ねんきん定期便に記載された加入記録や見込額を確認してみましょう。

▼詳しく確認したいときは「ねんきんネット」

日本年金機構の「ねんきんネット」では、自分の年金記録を確認したり、今後の働き方や受給開始年齢などの条件を変えて、年金見込額を試算したりできます。

ねんきん定期便を見て「この期間の記録はどうなっているのだろう」「働き方を変えたら見込額はどうなるのだろう」と気になった場合は、ねんきんネットで確認するとよいでしょう。

疑問が残るときは年金事務所に相談を

ねんきん定期便やねんきんネットを確認しても、記録に抜けがあるように見える、見込額の理由が分からないといった疑問が残る場合は、年金事務所や街角の年金相談センターに相談できます。

ちひろさんも、パートを始めた40歳以降の年金記録について疑問があり、事前に電話予約して年金事務所で確認することにしました。

見込額を確かめる作業は、不安の正体をはっきりさせ、これからの働き方を選ぶ材料にもなります。まずは手元のねんきん定期便を確認し、疑問が残る場合は年金事務所に相談してみましょう。

【監修】勝水健吾(かつみず・けんご)社会福祉士、産業カウンセラー、理学療法士 身体障がい者(HIV感染症)、精神障がい者(双極症Ⅱ型)、セクシャルマイノリティ(ゲイ)の当事者。現在はオンラインカウンセリングサービスを提供する「勇者の部屋」代表。

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