離乳食の焼きおにぎりが、床に敷いた新聞紙をはるかに越えて飛んでいきました。怒ってもおかしくない場面で、当時生後11カ月の娘さんの母親がとった行動が、Xで話題を集めています。
投稿したのは、共働きで娘さんを育てている「きき」さん(@kikimikanxx)。離乳食の日々について聞きました。
この日は、娘さんをハイチェア(子ども向けの座面が高い椅子)に座らせてエプロンをつけ、床に新聞紙を2枚敷いていたそうです。「きき」さんは食事の介助をするため、正面に座っていたといいます。
「焼きおにぎりをつかんでひと口入れたあと、手に残った分は食べたくなかったようで、腕を振り回したら飛んでいった感じです」
宙を舞った焼きおにぎりが着地したのは、敷いていた新聞紙2枚をはるかに越えた場所でした。怒るどころか、「きき」さんが手を伸ばしたのは、娘さんがいつも遊んでいるくま型のメジャー。リビングにあったそれを持ち出し、「せっかくだし測るか」と床に当てていきます。
記録は1m10cm。
投稿では「娘の記録は日々のびていてすごいですね」とつづっていました。
この投稿には、「ごはん投げられて、この余裕…!」「悲しいことをちゃんと楽しもうとするの素敵」と、「きき」さんを称賛する声が集まっています。
また、「ご飯投げられると心にくるなぁって思ってたから、私も飛距離測って楽しむ!」「素敵!!!私も今度やる!」と、参考にする声も届きました。
床に増える新聞紙…食卓は毎回「大惨事」
「きき」さんの娘さんは、離乳食中期(生後7~8カ月)ごろから食べムラが大きくなってきたとのこと。そこで、食事に飽きないよういくつかのスプーンを持たせたり、食材をすくったスプーンを渡したり、工夫を凝らしているといいます。
「つかみ食べのときは楽しそうではありますが、食材を粘土のようにこねたり、髪の毛につけたり、投げたり落としたりと大惨事ではあります」
床の新聞紙も、最初は1枚でした。ただ落とすだけだったのが、だんだん前後左右へ飛ぶようになり、2枚に増えたそうです。今は「カバーするのは無理」と割り切って、ほうきとちりとりで掃き掃除。その上で掃除機をかけているといいます。
それでも笑っていられる背景には、「きき」さんの育児に対する姿勢がありました。
「『やるからには楽しく!』がモットーなので、極力楽しく思えるように努力しています。余裕がないときはしんどく感じることもありますが、なにかおもしろい要素を探して楽しめるようにしています」
そうして探し当てた「おもしろい要素」が、今回の飛距離でした。
イライラしても仕方がない…夫婦で読んだ発達心理学の本
子育てに関する価値観は、夫婦で共通しているといいます。お互いに発達心理学の本を読んだことで、「娘が年齢的にできないことでイライラしても仕方がない、ただ成長を楽しもう」と考えるように。
娘さんが新生児のころには、おむつ替えの最中にうんちが水鉄砲のように飛び出し、娘さんを乗せていたマットを越えてソファとカーペットまで広がったことがあったそうです。寝不足だった夫婦は、そろって大爆笑。今でも「あのときのうんちスプラッシュさ~」と振り返る、笑い話になっているそうです。
「きき」さんは投稿への反応を受け、どの家庭も離乳食に苦労していることを知って安心したといいます。なかでも参考になったのは、幼児はまだ離す(ゆっくり置く)ことができないというコメント。
「娘としてはただ離したかっただけなのに、身体機能上できないから投げてしまった。そう考えるとなにも悲しいことはないですし、今後成長して、ゆっくり置くことができたときに、さらにうれしい気持ちになれそうだと思いました」
投げられたごはんも、メジャーを当ててみれば「記録」に変わります。子どもの成長を楽しく見守るヒントは、まずは自分が楽しくいられることにありそうです。