パンパンに膨らんだフリーザーバッグの中身は、セミの抜け殻。Xに投稿された写真には、数えきれないほどの量が写っていました。その後どうなったのでしょうか。
「セミの抜け殻なんてなんぼあってもいいですからね」と投稿したのは、9歳と4歳の姉妹を育てる「むかご」(@jinenjyo17)さん。投稿には、姉妹が公園で集めたセミの抜け殻の写真が添えられています。
投稿は「あとで困ればいいんですからね」と、収集しながら処理に悩み始める「むかご」さんの心の声で締めくくられていました。この投稿には1.1万件のいいねがつけられ、51万回以上表示されています。
「うわぁぁぁ我が子もやってたー」「息子も小さい頃集めてたw」「うちの娘も毎年やってたなあ…抜け殻集め…」と、親として同じ経験がある多くのユーザーがコメントしました。また、「こういうのに嫌な顔せず付き合ってあげている親御さんたちは尊敬しかない」「むかごさん、偉すぎる…」と、姉妹を見守る「むかご」さんに対する称賛の声も。
ほかには、セミの抜け殻の活用法として「漢方に消風散(しょうふうさん)ってのがありましてですね」「セミの抜け殻も粉末化すれば肥料になりますよ」 「炭の着火剤として使えませんかね?」などと提案する意見も寄せられました。消風散は、湿疹やかゆみなどに用いられる漢方薬で、セミの抜け殻が生薬として配合されています。
「高いところは上の子、手が届くところは下の子」公園で1時間
「むかご」さんの長女は、昔からセミの抜け殻集めが大好き。次女が抜け殻に興味を示したのは、今回が初めてだったといいます。
「高いところのは上の子、手が届くところは下の子、と分担していました」
この日は帰省先で訪れた公園で、1時間ほどかけて抜け殻を集めていたとのこと。
「下の子は、ここにあるよ、と教えてあげると喜んで取りに来ていました。上の子は枝を駆使して高いところのセミを落としたりしていました」
フリーザーバッグがセミの抜け殻で膨らんでいく様子を、「むかご」さんは見守っていたといいます。
「これがダンゴムシとかだったらどうにかして止めさせたと思いますが、抜け殻だし、生き物じゃないし…と眺めてました。石や小枝を集めているのを見ているのと変わりません」
投稿の結びにあった「あとで困ればいいんですからね」という一言。その時はすでに捨て方を考えていたと振り返ります。
「集めている瞬間が一番楽しくて、恐らくすぐ忘れるんだろうな、その時はどうやって捨てようかな、と考えていました」
庭に2、3日置いて、数えて、砕いて
帰省先で集めた大量の抜け殻。投稿への返信で「むかご」さんは、「これを持って新幹線には乗れない、とは話しました」とつづっています。公園から実家に持ち帰ったセミの抜け殻は、長女と処理したとのこと。
「家には入れずに庭に2、3日置いていました。上の子と数えて砕き、実家の庭にあるぶどうの木の根元にまきました」
「むかご」さん親子がセミの抜け殻をぶどうの木にまいたのは、自身の投稿に寄せられたコメントを参考にしたそうです。
「漢方の材料や肥料になるらしい、と教えていただき、せっかくなので肥料にしてみようと思いました」
子どもに対して「やめなさい」「そんなに要らないでしょ」ととがめてしまいそうなセミの抜け殻集め。「むかご」さんが姉妹の好奇心に寄り添った結果、抜け殻を砕き、肥料として木の根元にまくという夏ならではの経験が生まれました。いつか姉妹が成長して抜け殻を見つけた時に、この経験を思い出す日が来るかもしれません。