近年、夏場を中心に突発的かつ激しい大雨をもたらす「ゲリラ豪雨」。車の運転中に遭遇すると、視界が遮られるだけでなく、道路の冠水による水没や故障、交通事故のリスクが一気に高まります。
本記事では、運転中にゲリラ豪雨に遭遇した場合や万が一浸水(水没)した場合の対処法、事前にできる対策(整備やグッズ)について、わかりやすく解説しています。高速道路上での対処法も解説していますので、参考にしてください。
ゲリラ豪雨時の緊急対処4ステップ
ゲリラ豪雨に遭遇した場合は、次の4ステップを最優先で行ってください。
1.ヘッドライトを点灯する
2.安全な場所で車を停める
3.運転時は徐行で車間距離をあける
4.冠水道路やアンダーパスを避ける
ヘッドライトで自車の存在を周囲に示し、可能なら停車しましょう。安全な場所が見つかるまでは運転が必要ですが、その際はできるだけ速度を落とし、先行車との車間距離をあけてください。
▽1.ヘッドライトを点灯する
ゲリラ豪雨では視界が悪化しやすいため、昼夜問わずヘッドライトを点灯しましょう。少しでも前方が見えやすくなり、周囲にも自車の存在を知らせることができるため、衝突リスクの低減につながります。
ヘッドライトは、基本的にはロービームに設定してください。また、フォグランプがあれば、通常のライトより高い視認性向上効果を発揮します。
▽2.安全な場所で車を停める
ゲリラ豪雨での運転は視界が悪いだけでなく、大量の雨水でタイヤが浮く「ハイドロプレーニング現象」が発生しやすいです。交通事故のリスクが高まりますので、早めに車を停めてください。
浸水のリスクを考えると、商業施設などの立体駐車場の上層階に停めるのがおすすめです。立体駐車場がない場合は、最寄りのコンビニや店舗の駐車場で停止しましょう。
運転が極めて危険な状況では路肩などでも早めに停車し、ハザードランプを点灯して周囲に自車の存在を知らせてください。
▽3.運転時は徐行で車間距離をあける
安全な場所に停めるまでは運転が必要ですが、その際は徐行(時速10km以下)で走ってください。速度が速いと水しぶきが高く上がり、車に水が入って故障しやすいです。また、先行車との衝突リスクも高まります。
車間距離は、少なくとも「晴天時の2倍以上の距離」をあけましょう。
▽4.冠水道路やアンダーパスを避ける
雨が強いと「目的地に早く着きたい」と思うかもしれませんが、移動ルート上に冠水道路やアンダーパスがあれば、避けてください。
冠水道路に進入すれば車の故障リスクが高まり、最悪の場合は車が動かなくなります。アンダーパスも、いざ雨水が急に溜まって水深が深くなれば、命の危険に晒されます。河川の近くや低地の走行も避けましょう。
▽補足1.ゲリラ豪雨の前兆
以下の状況は、ゲリラ豪雨の前兆である可能性があります。
・背の高い、モクモクした積乱雲が見える
・急に空が暗くなる(黒い雲が近づく)
・冷たい風が吹いてくる
・雷の音が聞こえる・稲光が見える
ゲリラ豪雨は、急速に発達した積乱雲が引き起こす大雨で、空が暗くなるのは雲が発達して厚みを帯びていることを示します。
さらに、積乱雲は雨とともに冷たい風をもたらします。この風も、ゲリラ豪雨接近の手がかりになることがあります。
▽補足2.高速道路でのゲリラ豪雨対策
高速道路の走行中にゲリラ豪雨に遭った場合、基本的にはSAやPAでなければ車を停めることができません。高速道路での停車は、道路交通法で原則禁止されているからです。
大雨で走行を続けなければいけない状況での対応は一般道と同じで、(1)昼夜問わずヘッドライトを点灯、(2)速度を十分に落とす、(3)車間距離を十分にあける(晴天時の2倍以上)ことが重要です。