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不適切サイトへの広告掲載、約8割が「企業の印象が悪化する」 デジタル広告の“露出リスク”が浮き彫りに

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

生成AIの急速な普及や広告配信プラットフォームの自動最適化が進む中、意図しない不適切なウェブサイトや不快なコンテンツに自社広告が表示されてしまう「ブランドセーフティ」の問題が深刻化しています。

Momentum株式会社(東京都港区)が実施した「デジタル広告の掲載先と企業ブランド」に関する意識調査によると、不適切なコンテンツへの広告露出が、単なる広告効果の低下にとどまらず、企業の信頼性やファン(ロイヤル顧客)の離脱に直結している深刻な実態が明らかになりました。

調査は、全国の一般インターネットユーザー500人を対象として、2026年5月にインターネットで実施されました。

調査の結果、不適切・不正なコンテンツに自社広告が表示されているのを確認した場合、全体の78.0%のユーザーが「企業やブランドの印象が悪くなる」と回答しました。

自動配信システムに依存した運用の結果だとしても、消費者はそれを「企業の不祥事やリスク」と同等に捉えており、これまで築き上げてきたブランド価値を大きく損失するアクティブなリスクであることが分かりました。

さらに、「広告内容自体に興味があった場合でも、掲載先のコンテンツが不適切な場合、クリック(タップ)をためらう」とした回答者は77.8%に達し、セキュリティ上の懸念や不穏な配信アルゴリズムに対する警戒感を持っているのに加えて、不適切な掲載面に広告が表示されること自体が、本来得られるはずだったコンバージョン機会をダイレクトに阻害している実態が判明しました。

最も注目すべきは、企業の広告費が巡り巡って不適切・不正なコンテンツの運営資金(原資)に使われていると知った場合のユーザーの反応です。

全体の65.6%が「購買を控える」などの行動変化や、「企業倫理への疑念」を抱いており、消費者は、不適切サイトへの広告露出を「企業がその活動を資金面で支援している(スポンサーになっている)」と直接的に解釈する傾向が強く、たとえお気に入りのブランドであっても、深刻なロイヤルティ低下を招く経営リスクに直結しているといえます。

   ◇   ◇

調査結果を受け、同社は「デジタルマーケティング部門はコスト・効率指標を重視した広告運用を行うケースが多いかと思いますが、自社のブランドを守るための適切な配信先制御を実施することが、結果として事業成長につながるかと思います」とコメント。

運用型広告における「効率」の追求は重要ですが、一歩間違えればブランドに致命的な打撃を与えかねない時代。これからのデジタルマーケティングには、自社の看板をどこに出すかを適切に管理する「ガバナンス」が、これまで以上に強く求められそうです。

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