「授乳中、妻は机の上の水筒すら取るのがしんどい」「寝てるはずなのに『フエッ』という声で離れられなくなる」――。
生後1カ月の娘のために育休を取得した36歳のパパが、育児を通して初めて知った日常をつづった投稿がXで共感を集めています。育休を取得した理由や、子育てに向き合って感じたことを聞きました。
投稿したのは、今年5月に第一子となる女の子が誕生した「くまのシュン@パパになった」さん(@atomu1629)。
「育休とらなかったら、育児のはじめを味わえなかったんだなと考えると、育休とっててよかった」
その中の一つの気づきとして、「妻は、授乳中は驚くほど水分を奪われるので、自宅にいてもこまめな水分補給に水筒が欠かせないようです」といいます。赤ちゃんを抱えながらの授乳中は動きづらそうで、テーブルに置いた水筒を取ろうと思っても手が届かない様子を目にしたそうです。
育休を1カ月間取得したのは、自身と妻、両方の希望からでした。妻は約1年間の育児休業を経て、来年4月に職場復帰する予定です。
周囲には「パパ育休」を経験した友人が多く、子どもと過ごせる時間の貴重さについて聞いていたことも後押しになったそうです。
また、夫婦の実家が遠く、すぐに頼れる家族がいないことも理由の一つ。当初は里帰り出産も考えましたが、「父親がいる環境に早く慣れさせたい」という妻の希望で、東京都内での出産・子育てを決めました。
育休中は、おむつ替えやミルク作り、料理、役所での手続き、育児用品の買い出しまで担当していたといいます。
「当事者意識」を持って育児と向き合う
育休を取ったことで、それまで想像していなかった育児の現実も見えてきました。
授乳中の妻は、すぐ近くに置いた水筒すら取れないことがある。眠っているように見えても、新生児はほんの小さな声一つでそばを離れられなくなるのだと実感したといいます。
「育休を取っていなかったら、こういう育児の始まりを知らないままだったと思います」
そう語る「くまのシュン@パパになった」さんが、育児で最も大切にしているのは「当事者意識」だといいます。
「当事者意識がないと受け身になってしまい、自分で考えて行動しなくなります。『家族のために今できることは何か』を考えながら育児をしています」
また、生後わずか1カ月でも、赤ちゃんは驚くほどのスピードで成長していくことも分かったとのこと。最近では涙を流すようになり、泣き声もはっきりしてきたそうで、「私たち親は『あっという間の1カ月』と感じていますが、赤ちゃんにとっては怒涛の成長期間なんです」と振り返りました。
だからこそ、「気づいたときには、生まれたばかりのころの泣き声さえ思い出せなくなってしまう」と感じ、日々の小さな変化を記録する大切さを改めて実感しています。
後日、「くまのシュン@パパになった」さんは別の投稿で、生後1カ月の娘が突然大泣きしたため、「どどどうした!」とベビーベッドをのぞくと、自分の髪の毛を引っ張って泣いていたというほほ笑ましいエピソードも明かしています。
「まだ髪の毛を認識していないだろうけど、また一つ娘の成長を感じました」とつづりました。
「制度はあっても、本音で相談しづらい」
機会があれば、また育休を取得したいと話す「くまのシュン@パパになった」さん。一方で、現実には「制度はあるけれど、本当に長期間抜けて大丈夫なのか」「周囲にどう思われるだろうか」といった不安を感じる人も少なくないだろうといいます。
「制度として整っていても、本音と建前のギャップはまだあります。これから育休を考えているパパには、本音で会社に相談してほしいです」
そのうえで、「“当事者意識”を持って育児に向き合い、家族のために今、自分ができることを考えながら過ごしてほしいです」とも話しました。
「娘の成長を楽しみながら、これからも向き合っていきたいです」