爬虫類が苦手な子も、ニオイへの反応には個体差が
このあと、飼い主さんは、以前一緒に暮らしていたラットの「大豆」くん、「グリージョ」くんのことを思い出しました。
「猫を抱っこしたあとに帰宅。いつも通り、散歩のためにケージを開放したところ、ふだんは人間が大好きですぐ近寄ってくるのに、小屋の隅で固まってしまったんです。大豆くんとグリージョくんも、猫に少し触れた程度では反応しませんでしたが、抱っこしたあとはいつもと様子が違ったな…と。やはり服についたニオイに強く反応したのでしょう。翌日にはふだん通りの様子に戻りました」
猫のニオイに反応するかどうかは個体差が大きく、全てのラットが同じ反応を示すわけではないようです。飼い主さんは、ほかの飼い主さんから「爬虫類のニオイを嫌がった」という話を聞いたこともあるといいます。
「うちの子たちは、生まれてから一度も猫や爬虫類を見たことがないはずなんです。それでもこうした反応をするということは、捕食者に対する警戒心が本能的に備わっているのだろうと感じました」
ラットと触れ合えるカフェでも、「猫に触れたあとの来店は避けてください」と案内されているところが少なくないようです。
「猫や爬虫類などの動物に触れたあとは、しっかり手を洗い、できれば着替えてから接してあげようと思いました。今回は翌日には元通りになりましたが、中には数日間よそよそしい態度を取られてしまったという飼い主さんもいるそうです。私の失敗談が、同じ経験をする方を少しでも減らすきっかけになればうれしいです」
個性あふれるラット「多くの人に知ってもらいたい」
そんなモンテくんは、普段はどのような性格の子なのでしょうか。
「『元気! やんちゃ!』をそのまま形にしたような子ですね。兄ねずみにプロレスを仕掛けたり、人の服の中に潜り込んでかじったり、カーテンをよじ登ったり、部屋中を走り回ったりと、とにかく元気いっぱいです。そんな性格だからこそ、今回の出来事は我が家ではちょっとした事件でした(笑)」
飼い主さんがラットに興味を持ったのは、里親募集サイトでラットを見かけたことがきっかけだったそう。それまでは、ハムスターやうさぎを飼育していたといいます。
「10年前は今以上にラット飼育の情報が少なく、『ハムスターと似た感じかな?』と思いながら手探りで飼い始めたのを覚えています。しかし実際に暮らしてみると、犬に匹敵するほど知能が高く、人間を仲間として認識して信頼してくれることに驚きました。一匹一匹に個性があり、それぞれ性格が全く違うところも大きな魅力です」
ペットとしては、まだそこまで広く知られていないファンシーラット。「尻尾が苦手」といったイメージを持たれることもありますが、飼い主さんは「とても人によく懐き、芸を覚えたり、愛情を返してくれたりする、本当に魅力的な動物」だと話します。
一方で、ハムスターより体は大きいものの、寿命は平均2年ほどと短く、その点には寂しさもあるといいます。
「それでも、その短い時間の中でたくさんの思い出を残してくれる、かけがえのない存在だと感じています。ありがたいことに、私のSNSをきっかけにラットをお迎えした人もいます。これからもラットの魅力を発信し、一人でも多くの方に知っていただけるようなアカウントでありたいと思っています」