店でエアコンガスの補充を相談する際の注意点
エアコン修理の依頼をしたり、メンテナンスの相談をする場合、安易にガスの補充をお願いしないようにしてください。対応するスタッフが必ずしも整備に精通しているとは限らないからです。
エアコンのメンテナンスや修理ができるのは、整備工場やディーラーだけではなく、ガソリンスタンドやカー用品店などの身近な場所でも可能です。中には対応するスタッフが必ずしも経験豊富な整備士とは限りません。
たとえば、経験の浅いアルバイトさんなどの場合、お客さまからの依頼をそのまま鵜呑みにして、作業の必要性の有無に関わらず実行することも考えられます。
▽実際にあった経験談
わたしが業務中に実際に経験したことです。エアコンが効かないから診てほしいと言われた車を診断した結果、エアコンガスが入りすぎていることがありました。
減ることはあってもなにもせずに増えることは絶対にないので、他で何かしらの作業をしていないかお客さまに伺ったところ、「エアコンガスの補充をガソリンスタンドでお勧めされたのでお願いした。その作業をしてからエアコンが効かなくなった」「スタッフさんは学生さんのような若い人だった」とのことでした。
実際にこのような経験が何度かあるので、エアコン修理の依頼は信頼のできる整備工場に依頼するようにしましょう。
また、その場合はガスの補充を安易にお願いするのではなく、エアコンの効かない確実な原因が分からないのであれば、その原因を調べてもらうように依頼するようにしましょう。
車のエアコンガスの補充にかかる費用の目安
エアコンガスの補充にかかる費用の目安は、4000円~1万円程度です。ただし、使用するガスの量や種類、施工方法によって大きく変わります。
▽エアコンガスの種類ごとの費用の目安
ガス缶1本(200〜250g程度)の補充目安の費用は以下のとおりです。
(※一般的な乗用車で使用する全ガス量は1台につき2〜4本で350〜700g程度です)
・134a:4000円〜
・1234yf:9000円〜
・R12:7000円〜
・R12対応代替ガス:4500円〜
1234yfのエアコンガスはまだ市場に出回っている数が少ないことから価格が高額です。今後、1234yfが主流になると費用が安くなる可能性があります。
R12はすでに生産されておらず、エアコンガスは当時販売されていたデッドストック品となるので費用が高くなる傾向にあります。
また、R12のエアコンガスが使われている車両には、環境に配慮された代替ガスの使用も可能です。その場合は本来のR12を使うよりも安く作業できます。
▽エアコンガスクリーニングで対応する場合もある
最近では、エアコンガスクリーニング/リフレッシュを謳った全自動でガスを入れ替える機械を導入している整備工場が増えています。この機械を使うメリットとして、抜けたガス量と充填したガス量を正確に計測することができる点にあります。
また、ガス中の水分や不純物を除去し、エアコンシステム内を真空引きした上で規定のガス量を充填するので、工程としてはエアコンガスを補充するだけよりも充実した内容です。
エアコンガスを補充する場合、こうした機械を使った作業を提案されることもあるでしょう。費用の目安は134aガスの場合で7000円〜2万円です。
▽エアコンガスの補充ができる場所と時間
エアコンガスの補充にかかる作業時間は30分〜1時間程度が目安です。エアコンの診断が必要になる場合には、追加で時間がかかります。エアコンガスの補充は、整備工場のみならずガソリンスタンドやカー用品店等でも実施できます。