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ドドドド……台風6号の大雨から首都圏を救った地下神殿 地底50mにある「首都圏外郭放水路」が雨水をため込み、排水

まいどなニュース調査部 まいどなニュース調査部

国土交通省 江戸川河川事務所の公式X(@mlit_edogawa)が、2026年6月3日の台風6号の大雨の影響により、増水した河川の水を「首都圏外郭放水路」へ取り込み、江戸川へ排水したと投稿しています。河川の水が立坑に勢いよく流入する様子や、“地下神殿”と呼ばれる調圧水槽に水が溜まる様子を動画で公開しています。話題となった動画とともに、首都圏を水害から守る同施設の驚くべき仕組みや役割を紹介します。

台風6号による氾濫危機を救った排水運転

台風6号通過時、埼玉県から東京都にかけて流れる綾瀬川では、水量が増し避難判断水位を超えました。このままでは川の氾濫が起き、危険だと判断されたため、中川・綾瀬川流域への洪水防止として、江戸川河川事務所は各排水機場でポンプを稼働させました。その役割を担うインフラ施設のひとつが首都圏外郭放水路であり、埼玉県・千葉県・東京都の境を流れる江戸川へ水を逃がします。

【首都圏外郭放水路】とは

洪水を防ぐために建設された同施設は、地底50mを流れる全長6.3kmの世界最大級の地下放水路です。埼玉県を流れる5つの中小河川が洪水となった時、洪水の一部をゆとりのある江戸川へ流すことができるのです。
埼玉県の中川・綾瀬川の流域は利根川や江戸川、荒川といった大きな川に囲まれています。加えて、土地が低く水が溜まりやすいお皿のような地形であるため、これまで何度も洪水被害を受けてきました。また、川の勾配が緩やかなため、水が海まで流れにくいという特徴も相まって、大雨が降ると川の水位がなかなか下がりません。さらに近年では、都市化が急速に進み、降った雨が地中に染み込みにくく、雨水が一気に川に流れ込み、洪水が発生しやすくなっている状況でした。
このような問題を解消すべく、首都圏外郭放水路が建設され、稼働してからは、周辺地域で浸水する家屋の戸数や面積が大幅に減り、長年洪水に悩まされてきた流域の被害を大きく軽減しました。2002年の部分通水開始から2023年までの約21年間では、1626億円の浸水被害を軽減しています。

構造について

首都圏外郭放水路は、
・各河川から洪水を取り入れる「流入施設」と「立坑」
・洪水を流す地下河川の「トンネル」
・地下空間で水の勢いを弱め、スムーズな流れを確保する「調圧水槽」
・地下から洪水を排水する「排水機場」
などで構成されています。
立坑は第一から第五まであり、江戸川から最も遠い第五立坑から第一立坑へと順に流れ込み、最終的に「調圧水槽」と「排水機場」を経て江戸川へ排水される仕組みです。

「調圧水槽」は、地下トンネルから流れてきた水の勢いを弱め、スムーズに流すための巨大プールです。柱と空間の巨大さから“地下神殿”とも言われており、首都圏外郭放水路の象徴でもあります。

治水施設である首都圏外郭放水路の役割を知ってもらおうと、見学会も実施されています。地下神殿に降り立つ複数のコースがあり、施設の壮大さを体感できるとして人気です。見学会の詳細はこちら

同事務所が投稿した動画に対してXユーザーからは、「これぞ都市を支える裏のインフラって感じ、素晴らしい」「目に見えないところで人々の命と財産を守ってくれてありがとう」と、日本の技術に対して称賛と感謝の声が寄せられています。また、同水路に見学に行ったことがある人や、行ってみたい人の希望の声なども集まっています。

▽出典
・国土交通省 江戸川河川事務所 公式X/#首都圏外郭放水路 では #台風第6号 による中川・綾瀬川流域の浸水防止のため、立坑から河川の水をとり込み江戸川へ排水しました。
https://x.com/mlit_edogawa/status/2062711815960932572
・江戸川河川事務所HP/首都圏外郭放水路パンフレット
https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000812781.pdf

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