あなたの職場には「あまり働いていないように見えるおじさん」がいるでしょうか。そんな“働かないおじさん”への見方を覆す漫画『どこの会社にもいる?働かないおじさんが実は…』(作・まるいがんもさん)がSNSで注目を集めています。
舞台は、ある会社の営業部。若手社員の上田聡(うえだ・さとし)は、パソコンツールの使い方を教わる乙原保(おつはら・たもつ)の姿を見ながら、「あの人なんでクビにならないんだろうな」「老害って感じじゃん」と同僚と陰口を叩いていました。
同僚の柔木美和(やわらぎ・みわ)は上田たちのそんな言葉をたしなめます。しかし実は彼女自身も、喫茶店で過ごす姿ばかり見かける乙原に対し「若い頃はバリバリの鬼営業マンやったらしいけど、今は……」と複雑な思いを抱えていました。
当の乙原は、「わたしはあんまり仕事したくないんだよ。このまま緩く定年を迎えたい」と笑顔で飄々と語ります。これに柔木たちも思わず「公言しちゃダメです」とツッコミを入れてしまうのでした。
そんなある日、上田の発注ミスにより大口取引先の怒りを買う事態が発生します。謝罪で向かった取引先では、担当者は怒り心頭で空気が張り詰めていました。そこに現れた専務の古田は、乙原を見るなり「おっちゃん~!」「ふるちゃん~!」と親しげに抱き合い、周囲を驚かせます。
実は2人は平社員時代からの付き合い。古田専務は上田に向かって、「きみらが老害だと思ってる人たちは、きみらくらいの若い時に血反吐を吐いて、その地盤を作ってきたんだよ」と語りかけます。そして古田の計らいもあり、取引停止は免れました。
この出来事をきっかけに、上田の態度は一変します。「エクセルは僕が教えますから、乙原さんは僕に営業の極意を教えてください」と歩み寄り、乙原との間には師弟のような関係が生まれていくのでした。
同作を含めた漫画『真面目なマジメな真締くん』は東洋経済オンラインにて連載中です。読者からは、「表からは見えない役割や経験って意外とあるんだよね」や「ただの怠けじゃなかった」などの声があがっています。そんな同作について、作者のまるいがんもさんに話を聞きました。
その人経由で仕事が入るっていうのはわりとみましたね
―同作を描こうと思われたきっかけや、込めた思いがあれば教えてください。
正直なところ、僕自身が若い頃は、マンガの中の若手社員のように感じていた時期がありました。
僕が所属している会社は、創業からかなり長い年月を経ている老舗企業なのですが、飲み会やふとしたタイミングで、マンガの中の乙原さんのような人の若い頃の話を聞くことがあったんです。「昔はすごかった」というような武勇伝を聞くうちに、今の会社の土台をこの人たちが作ってきたんだよな……と、少し見方が変わりました。
そういった経験が、この作品を描こうと思ったきっかけになっています。自分の勤め先以外のことはもちろん分かりませんが、ある程度人数がいて歴史がある会社だとこういう人もいそうだなぁと思っています。
―ご自身も「普段は目立たないけれど実は頼れる存在」に出会った経験はありますか。
実際に頼れる、みたいな人と出会った経験はないですね。乙原さんのような方とあんまり仕事で絡むことはなかったというのもあります。
パソコンの設定教えて〜というようなことはけっこうありましたが。でもその人がいるおかげでとある大会社と取引がある、その人経由で仕事が入るっていうのはわりとみましたね。
―読者に注目してほしいポイントがあれば教えてください。
細かいギャグを入れてるとこに気づいてもらえたら嬉しいですね。大阪の人しか分からないかもですが関西スーパーとか。(略してかんすーって言ってました)
<まるいがんもさん関連情報>
▽東洋経済オンラインにて連載中『真面目なマジメな真締くん』
https://toyokeizai.net/category/comic-majimekun
▽『真面目なマジメな真締くん』(Amazon)
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