会社である程度長く勤めていると、少しずつ役職が上がり、新人の教育を任されることも少なくないでしょう。しかし新人教育は、一筋縄ではいかないもの。思ったように動いてくれずモヤモヤしたり、「どう接したらいいのか」と戸惑ったりすることもあるものです。
漫画家の吉谷光平さんがX(旧Twitter)で投稿した作品『最近の新人教育に苦悩する中堅社員の話』も、そんな新人教育の難しさをリアルに描き、話題を呼んでいます。
物語の主人公は、チームリーダーとして新人の教育を任された麦田。彼女が指導するのは、「僕にはもっとグローバルな仕事が向いています」「人材の無駄遣いです。配置換えを要求します」と豪語する少し頭でっかちな新人・朝日奈と、無口で真面目に仕事をこなす体育会系の遠矢という対照的な2人です。
麦田は使命感を持ってこの役割を引き受けたものの、問題は山積みです。遠矢とは思っていた通りに親交を深められていると感じますが、朝日奈とは、食事に誘っても断られ、かと思えば急に自分の都合で話しかけてくるなど、振り回されてしまいます。
同作の最後には、麦田が自分の仕事に集中しようと気合を入れた瞬間に、朝日奈に質問をぶつけられ、麦田のイライラが頂点に達しました。その後、朝日奈への説教が始まってしまうのか気になるところです。そんな同作について、作者の吉谷光平さんに詳しい話を聞きました。
どこからがハラスメントにあたるのか?
―キャラクターの対比を出したのは、どのような意図があったのでしょうか?
取材や実体験を通して感じた、「いまどきの新人像」を二人のキャラクターに投影しました。読者の共感を得られるのではないかと思って描いています。
ー言いたいことがたくさんあるのに、新人に言えないのはどうしてなのでしょうか?
「どこまで注意すればハラスメントになるのか分からない…。」そんなアラサー社員の気持ちを表現してみました。
ーこのエピソードを描いていて、吉谷さんご自身の新人時代を思い出したことはありますか?
私は本当に仕事ができない新人で、よく怒られていました(笑)そんな自分が、今では人に教える立場になっていることに困惑しています。麦田と一緒に、正解を探していけたらと思っています。これからの展開も楽しみにしていてください!
<吉谷光平さん関連情報>
▽『今どきの若いモンは』連載サイト(サイコミ)
https://cycomi.com/title/87
▽電子書籍『今どきの若いモンは』(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0875FV4GF
▽X(旧Twitter)
https://x.com/kakikurage