株式会社鎌倉新書(東京都中央区)が運営する葬儀相談依頼サイト『いい葬儀』は、このほど7回目となる「お葬式に関する全国調査(2026年)」を実施、その結果を発表しました。それによると、葬儀費用の総額は「96.73万円」となり、2024年の調査より約2.5万円増加したことがわかりました。
調査は、直近2年以内(2024年3月~2026年3月)に喪主(または喪主に準ずる立場)を経験したことのある全国の40歳以上の男女2000人を対象として、2026年2月~3月の期間にインターネットで実施されました。
まず、「実際に行った葬儀の種類」を尋ねたところ、「家族葬」(47.0%)が最も多く、次いで「一般葬」(30.2%)、「一日葬」(11.9%)、「直葬・火葬式」(10.8%)が続きました。
2024年の第6回調査と比較すると、「家族葬」は微減(50.0%→47.0%)、「一般葬」はほぼ横ばい(30.1%→30.2%)となった一方、「一日葬」(10.2%→11.9%)と「直葬・火葬式」(9.6%→10.8%)は微増しており、葬儀の規模や形式の多様化が進んでいる様子がうかがえました。
続いて、「葬儀にかかった費用」について、第7回(2026年調査)までの調査結果を、中央値で再集計したところ、内訳は「基本料金」が72.02万円、「飲食費」が11.67万円、「返礼品費」が13.03万円となり、総額は「96.73万円」で、2024年の調査(94.21万円)から約2.5万円の増加となりました。
また、葬儀の種類別に総額を比較すると、「一般葬」が122.01万円(前回比+0.63万円)、「家族葬」が96.39万円(同+6.49万円)、「直葬・火葬式」が49.56万円(同+1.71万円)、「一日葬」が74.43万円(同+1.99万円)という結果になっています。
次に、「葬儀の事前準備をいつ頃から始めましたか」と尋ねたところ、約6割が「準備していなかった」(63.8%)と回答。
また、「葬儀業者を決めた時期」についても「亡くなった後」が最も多く、家族が亡くなった直後の時間的・精神的余裕のなさに加え、「何を準備すべきか分からない」「まだ先のことだと考えていた」といった意識も、事前準備を行わない背景にあると推察されます。
さらに、葬儀業者を「自身で決めた」と答えた1575人のうち、「葬儀社の比較検討を行った」とした人は22.9%にとどまり、「比較検討を行わなかった」人が87.1%(1372人)にのぼりました。
なお、「比較検討を行わなかった」とした人の内訳を見ると、「1社のみ」が782人、「見積もりは取らなかった」が590人でした。
「葬儀を行った際に困ったこと」については、「お布施の相場・マナーがわからない」(346人)、「葬儀の知識やマナーがわからない」(259人)、「遺影にふさわしい写真がない」(227人)が上位に挙がり、日常的に関わりの少ないお寺とのお付き合いや、仏事・儀式のマナーに対する知識不足が、喪主の強い不安や困りごとにつながっていることがうかがえます。
最後に、「死亡届提出後に役所で行う各種手続きのイメージ」を尋ねたところ、「めんどくさい」(816人)、「わかりにくい」(736人)、「大変」(705人)といったネガティブな回答が上位を占めました。
一方で、「もし、役所におくやみ手続きを専門の職員が寄り添ってサポートしてくれたらどう感じますか」という質問に対しては、「何もわからないので安心」「心強い」「助かる」など、肯定的な意見が多く寄せられ、葬儀を終えて心身ともに疲弊している遺族にとって、その後の煩雑な手続きに対する適切なサポートが強く求められていることが浮き彫りになりました。