多くの人から夜のお店と呼ばれるキャバクラやラウンジ、風俗店などで働くキャストは、「座って話してるだけ」「運動量が少なくて楽」と思う人は少なくありません。しかし、実際に働いてみると、そんな想像とは大きくかけ離れていることが分かります。
たとえば風俗店は体力が重要ですし、キャバクラなどの飲み屋はアルコールを摂取しながら朝までお客さんと話し続ける必要があるため、「動かなくても成り立つ商売」ではないです。そのため、全力で働いていると怪我を負うことも珍しくありません。ではどのような怪我リスクがあるのか、キャバクラやスナックでのキャスト経験がある元セクシー女優の筆者が紹介しましょう。
酔って転んで捻挫!骨折!アザだらけ!ネイルも折れて超悲惨
キャバクラなどの飲み屋での怪我の原因は大半がアルコールです。お酒を飲み過ぎて足元がフラフラになるだけでも危ないのに、ハイヒールの靴を履いて階段を上り下りしなければならないため、怪我は日常茶飯事。実際に怪我エピソードを語ってくれたのは、キャバクラ嬢のリツカさん(仮名・23歳)です(以下『』内、リツカさん談)。
『背が低いので15センチヒールを履いて働いていたんですよ。ある日飲み過ぎて強烈に酔っ払ってフラフラになり、トイレで思いっきり転んでしまいました。幸い捻挫と打撲だけで済みましたが、なぜか手をついた拍子にネイルが剥がれてしまい、爪が折れて血だらけに……。足も手も全部が痛くて酔いが一気に冷めましたよ』
膝が真っ黒になるほどのアザができ爪も負傷しているとなると、全身ボロボロでリツカさんは仕事のモチベーションが落ちてしまいます。その際、お客さんたちにはとても心配され、あるお客さんからは「はい病院代」と数万円のお小遣いをもらったため、ある意味ラッキーだったそうです(笑)
とても痛そうなエピソードを語るリツカさんですが、彼女が言うには「これはマシな方」とのこと。彼女の知り合いは、骨折に加えて顎を強打する事態に陥ったことがあるそうです。
『知り合いが勤めている店は、入り口に階段がありました。基本お客さんの送り出しは下まで降りなくていいのですが、指名客だったから階段の下まで追いかけたみたいです。その拍子に階段を踏み外してヒールで転倒しちゃいました。見事に骨折し、顎を強打してしばらく出勤できてませんでした』
ローションで滑った!足に落下!痛みに耐えながら地獄の接客
またソープ店で働くベテランキャストのノリさん(仮名・34歳)も痛々しい怪我のエピソードがありました(以下『』内、ノリさん談)。
『初心者の頃、お店のローションで滑って転んでひっくり返ったことはありますよ。幸い肘とか色んな部分を打っただけで済みましたけど、他にもさらに恐ろしい出来事が……』
そう語り始めたノリさんは、なんとローションがたっぷり入ったボトルを足の爪に落としてしまったそうです。高い位置から爪の根本にボトルが命中してしまったことでノリさんは悶絶。しかし接客中だったため、その場でうずくまることもできません。その後も痛みに耐えながら接客を続けました。
『落とした時は痛すぎて声が出なかったんです。しかも時間が経っても全然マシにならない。数時間後には指が紫色になっており、爪も内出血が……。あまりにも腫れあがったので早退し、速攻で病院に行きました。案の定、骨にヒビが入っており酷い打撲で、足の裏までアザができていたんです』
この怪我によってノリさんは、完治するまで休業することに。その時はなんとボーナスシーズンで客入りが見込める時期だったからこそ、とても悔しい思いをしたそうです。
『貯金なかったわけでもないけど、贅沢できるほど貯めていなかったので“休業を満喫しよう!”とはならなかった。早く出勤してお金が欲しかったです(笑)この苦い経験を元に生命保険に入り、貯金をするようになりましたよ』
聞くだけでゾッとするエピソードを明るく語ってくれましたが、当時は相当大変だったことでしょう……。体が資本の商売ですから、使い物にならなければ収入が止まってしまう点は夜職の厳しいところです。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。