新社会人のみなさんは、初任給を何に使いますか。マネーフォワード株式会社(東京都港区)が実施した「初任給や投資・貯蓄、お金にまつわる習慣や価値観」に関する調査によると、「親・家族へのプレゼント・食事」が最多となりました。では、初任給で「もっとお金をかけておけば良かった」と思うのはどのような項目だったのでしょうか。
調査は、同社が運営する『マネーフォワード ME』を利用する22~26歳の社会人1000人を対象として、2026年3月にインターネットで実施されました。
まず、「初任給の使い道」を尋ねたところ、「親・家族へのプレゼント・食事」(33.8%)が最多となったほか、「貯金(銀行預金など)」(31.3%)、「生活費の補填(家賃、光熱費、食費など)」(28.4%)が上位に挙がりました。
これを社会人になった時期別に見ると、2022年以前の人は「資産運用・投資(NISAなど)」が10.3%だったのに対して、2023年~2024年の人では21.3%、2025年の人では37.5%と、初任給を「資産運用・投資」に使う人が増加している傾向が見られ、2022年から高校での金融教育が義務化されたことから、若年層の間で資産形成に対する意識が早期に醸成されていることがうかがえました。
一方、「初任給でもっとお金をかけておけば良かったと思う項目」については、「資産運用・投資(NISAなど)」(37.5%)、「親・家族へのプレゼント・食事」(21.6%)が最多となったほか、「貯金(銀行預金など)」(16.5%)が上位に挙がりました。
社会人として働き始めた時期別では、いずれも「資産運用・投資(NISAなど)」(2022年以前50.9%、2023年~2024年34.2%、2025年32.0%)が最も多くなり、初任給が生活を整えるための資金だけではなく、将来に向けた資産形成のスタート資金として捉えられ始めていることがうかがえます。
そこで、「現在行っている投資の種類」を聞いたところ、「NISA(つみたて投資枠)」(83.6%)が最多に。次いで「NISA(成長投資枠)」(59.0%)、「企業型確定拠出年金(企業型DC)」(28.7%)が上位に挙がり、2024年から開始された新NISA制度は、少額から始めやすいことや、非課税期間が無期限化されたことなどから若年層の投資行動を後押ししている様子が見て取れました。
また、「毎月の投資額」については、「1万円以上~3万円未満」(23.9%)が最多となったほか、「毎月の貯蓄額」も「1万円以上~3万円未満」(30.7%)が最も高い割合となり、社会人としての働きはじめとともに、無理のない金額から投資や貯蓄を継続しようとする姿勢が見えてきます。
次に、「これから習慣化したいこと」を聞いたところ、「給与以外の収入づくり(副業など)」(60.3%)、「税金や社会保険制度に関する勉強」(43.6%)、「金融・経済ニュースのチェック」(40.2%)が上位に挙がりました。
なお、「家計簿・資産管理アプリを使い始めたきっかけ」としては、「社会人になり、自分で給与を管理するようになった」(36.8%)、「投資を始めて、資産管理をするようになった」(36.5%)に回答が集まり、社会人として金銭面の自立という変化に加えて、投資を始めること自体が、お金の管理を始める強いフックとなっていることがわかりました。
また、「家計簿・資産管理アプリの利用を通して感じている変化」については、「貯蓄や投資にまわす金額が増えた・始めるきっかけになった」(39.6%)、「収支をコントロールできるようになった」(37.9%)、「固定費(スマホ代やサブスクなど)の見直しができた」(30.4%)が上位になりました。