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月1回発行「ばあちゃん新聞」が「心あたたまる」「前向きになれる」と人気上昇中!料理レシピ、ファッション、人生相談など、全国のおばあちゃんの本音が満載

西松 宏 西松 宏

「うきはの宝株式会社」(福岡県うきは市、大熊充・代表取締役)が発行する「ばあちゃん新聞」が人気だ。毎月1回発行されるタブロイド版16ページフルカラーの紙面には、全国のおばあちゃんたち(ときどきおじいちゃんも)のインタビュー、人生相談、料理レシピなど、おばあちゃんの生きざまや暮らしの知恵などの情報がぎっしり。2026年4月1日現在、第30号が発刊されており、一般読者だけでなく、高齢者に関心がある多くの企業からも注目を集めている。

うきはの宝株式会社は、地域の高齢者に生きがいや収入を創出するため、2019年、代表取締役の大熊充さんが故郷の福岡県うきは市で開業。「75歳以上のばあちゃんたちが働ける会社」を掲げ、ばあちゃんの知恵を生かした食品製造販売、実店舗「ばあちゃん喫茶」(福岡県内に3カ所)、高齢者の就労コンサルティングなどを行っている。

自社メディア「ばあちゃん新聞」は2023年11月に創刊。編集長も務める大熊さんは編集方針について「戦争の話とか、事件事故などの時事問題、イデオロギーとか、そういった話はいっさいなし。高齢者の活躍や人生観など、読者に前向きな将来を思い描いてもらえるような、心温まる話題だけを載せています」と話す。現在、発行部数は5千部(うち実売は4500部以上)。

最新号(2026年4月の第30号)1面の「ばあちゃん特集」は、「看板娘は、80代。」というタイトル。割烹着を着たおばあちゃんが優しい笑顔で微笑む。内容は「ばあちゃん喫茶熊本FC1号店」について。同社は現在、福岡県内で75歳以上のばあちゃんが働く「ばあちゃん喫茶」を3店舗展開しているが、熊本にもFC店が登場し、80代のおばあちゃんたちが真心のこもった週替わりランチを提供しているとの話が紹介されている。

 

紙面を作っているのは、編集部の数人と、新聞に賛同する特派員たち(全国に約300人いる)。「私も書きたい」という人がたくさんいるそうで、編集部には全国各地から「私の街にはこんなおばあちゃんがいる」など、毎月多くの情報が寄せられるという。

一番の人気企画は、前述した巻頭の「ばあちゃん特集」。全国でいきいきと活躍しているおばあちゃんが毎号登場する。中には波瀾万丈の人生を歩んできた人も。「ごく普通の人たちがどんな人生を歩んできたのか。どういった心持ちで今を過ごしているのかなどがわかるのも、広く支持されている理由のひとつだと思います」(大熊さん、以下同)

創刊当初、想定していた読者層は30代や40代の女性だったという。「でも、実際の読者層の8割弱は、紙面に登場しているばあちゃんたちよりちょっとだけ下の60〜70代の女性だったんですよ。私もこんなふうに、素敵な歳のとり方をしたい、いくつになっても元気でいたい、との思いで読んでくださっているんですよね」

人気コーナーも、たくさんある。地元の旬の食材を使い、おばあちゃんが昔から作ってきた料理のレシピを紹介する「ばあちゃんレシピ」をはじめ、「人生を楽しく生きる秘訣を教えてください」(26号)「困難に立ち向かうためのアドバイスを教えて」(29号)など、読者からの質問におばあちゃんが答える「人生相談」、こだわりのファッションを紹介する「HAIR STYLE&FASHION」などだ。

2025年3月からは「ばあちゃん新聞WEB」もスタートした。記事を書いてみたい人が投稿できるのが目玉で、日常のエピソードや、未来に向けて残したいばあちゃんの知恵(知財)など、投稿フォームから書いた記事を応募できる。

当初は赤字続きだったというが、現在は、一般読者のほか、企業など100社以上がスポンサーとなり、タイアップ企画や協賛を得ている。応援サポート(スポンサー協賛)をすると、個人、団体の名前やロゴが掲載される。ただ、企業の単体広告は掲載していない。 

「私たちは長年、たくさんのばあちゃんに直接会って話をし、今どんなことを感じているのかなどの情報を多く蓄積してきました。こうした一次情報は宝物だと思っています。多くの企業さんがばあちゃん新聞に興味を持っていただけているのも、そこにあると思っています。シニアマーケティングのビッグデータだけでは分からないこと、高齢者がいま何に困っていて、何を求めているのか、本音(インサイト)が載っているからです」

ちなみに、なぜばあちゃんだけなのかとよく聞かれるというが、WEB版にはじいちゃんも掲載されている。「ばあちゃんたちを元気にするこの新聞が軌道に乗ってから、じいちゃんのことももっと考える」のだそう。

「僕らの取り組みに賛同、応援してくれている全国の方々が販売代理店として契約をとってくれているのですが、こうした方々をもっと増やしていき、まずは月1万部発行を目指しています。いま、紙の新聞をとる人って、どんどん減ってますよね。でも、だからこそ紙にこだわっていきたい。ばあちゃんじいちゃんの時代は紙の新聞がふつうだったわけですし、新聞文化を復興させたいとの思いもあります。たとえばですが、ばあちゃん新聞をノベルティにしてもらって、既存の新聞社の販売網を共有させていただくことができないかといったことも模索しています」

 

大熊さんは「これからも全国の元気な高齢者のありのままを発信し、読者に希望や勇気を伝えていきたい。そして、高齢者が真に生きがいを持ち、輝き、笑顔で生きられる社会を目指していきたい」と話す。ばあちゃん新聞、あなたも月に一度、手にとって読んでみれば、元気がでること間違いなしだ。

「ばあちゃん新聞」

タブロイド版
https://baachanmeshi.com/products/grandmas_newspaper_12

WEB版
https://baachanshinbun.com/

うきはの宝株式会社HP
https://ukihanotakara.com/

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