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京都の「絵本案内人」が集大成の新刊 とっておきの500冊を紹介「絵本は暮らしの指針」

京都新聞社 京都新聞社

 児童書一筋に半世紀近く本屋で働いてきた京都市内の女性が「とっておきの絵本-絵本作家に魅せられて」と題した新刊をまとめた。戦後活躍した国内外の作家81人、約500冊の絵本を紹介。「絵本案内人」として作家たちの思いをつないできた集大成として、「絵本をめくる楽しさを届けたい」と語る。

 髙木すえ子さん(68)=京都市右京区。短大生時代、童話作家の今江祥智さん(1932~2015年)から児童教育を学んだ。今江さんと本屋を巡ったり、出版社とのやり取りを手伝ったりした時間が絵本に携わるきっかけとなったという。

 ジュンク堂書店京都店(20年閉店)や丸善京都本店などで働き、一昨年に退職した。

 書店員として多くの絵本や作家、出版関係者とやり取りを重ねた。「子どもたちにうそ偽りなく本当のことを語りたい。そんな思いを貫く作家たちに励まされ、絵本を届けてきました」と振り返る。

 新刊は全8章。「ちょっとかわった世界をゆっくり味わってください」「生きているってどんなことなんだろうと問いかけてくる絵本」などのテーマ別に、作家の人柄や作風、作品に込めた思いを盛り込んだ。「一冊の本ができるまで、その作家が歩んだ道のりを知ってほしい」と願う。

 半世紀近く本屋で接客し、作品に込められた思いを読者に届ける一方、読者の声を作家に届ける役割を担ってきたと自負する。

 髙木さんは今、「ほんとうってなんだろう」という言葉を芯に、絵本案内人として活動する。

 「絵本は気持ちのより所で、暮らしの中の指針。私がそうであったように人生に迷っている人に絵本を手渡していけたら」と、優しくページをめくり続ける。

 新刊は週刊京都民報で2017年から続く連載100回分を編集し直した。出版元はリーブル。224ページ、2420円。

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