南海電気鉄道がこのほど、高野線・なんば~極楽橋間にて、関係者、報道関係者が参加する新観光列車「GRAN 天空」走行試験車両への乗車会を実施しました。乗車会を通じて、「GRAN 天空」の魅力と狙いを解説します。
1両ごとにキャラが異なる車内
「GRAN 天空」は4月24日から運行を開始する新観光列車です。車両自体は2000系の改造車です。運行区間はなんば~極楽橋間となり、1日上下各2往復です。基本的な運行日は毎週水曜日と第2・4木曜日を除く毎日運行ですが、水曜日が祝日の場合は翌日運休、第2・4木曜日が祝日の場合は運行日となります。
「GRAN 天空」は4両編成で構成され、1号車は「リラックスシート」、2号車は「ワイドビューシート」、3号車は「ロビーラウンジ」、4号車は「グランシート・グランシートプラス」です。
乗車には乗車券の他に特別料金が発生し、1号車と2号車は特別急行料金、4号車はグランシート・グランシートプラス利用料金が必要です。なお、グランシートとグランシートプラスでは料金が異なります。またそれぞれ、食事・ドリンクサービスの内容によっても、利用料金が変わります。
1号車は1列+2列のリクライニングシートが並び、観光列車でありながら、日常利用にも配慮した設計になっています。2号車は3月20日に定期運行を終了した観光列車「天空」の精神を引き継ぎ、窓側を向いた座席があります。3号車はすべての乗客が利用可能な「ロビーラウンジ」となり、飲食ができるスペースも用意されています。また、高品質なスピーカーもあり、耳に心地よい空間でもあります。
4号車は極楽橋方3区画が「グランシート」、なんば方1区画が「グランシートプラス」です。それぞれ、4人掛けのソファ席となり、「グランシートプラス」は革張りのソファ席です。
なお、4号車では事前予約制の本格的な食事サービスが楽しめます。食事メニューは「モーニング」(GRAN 天空1号で提供)、「ランチ」(GRAN天空2号・3号で提供)、「アフタヌーンティー」(GRAN 天空4号で提供)が用意されています。南海にとっては約100年ぶりの食事サービスとなりますが、その狙いは「観光列車をより価値の高いものにするため」とのことです。
なんばに乗り入れた狙い
「GRAN 天空」の前身にあたる「天空」の運行区間は橋本(和歌山県橋本市)~極楽橋間でした。「GRAN 天空」はなんば駅に乗り入れる観光列車です。なんば駅乗り入れの狙いに関して南海に尋ねると「なんばから運行するということで、東京・関東圏をはじめとした遠方から来られるお客様も利用しやすくなったので、地域を広げて乗って頂きたい」とコメントしました。
もちろん、遠方だけでなく沿線住民への配慮も忘れていません。「GRAN 天空」の停車駅は特急「こうや」の停車駅プラス九度山駅(和歌山県九度山町)です。九度山駅がある九度山町は戦国の武将、真田幸村が14年も暮らした地であり、真田幸村にちなんだ観光スポットがあります。
このように、「天空」をパワーアップした観光列車「GRAN 天空」ですが、関西のみならず全国的にどれほど人気が得られるのか、そのあたりにも注目していきたいと思います。