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100年前の京都駅には最先端の有料トイレがあった! し尿は肥料として重宝 江戸時代から現代までの歩みをたどる

京都新聞社 京都新聞社

日本近代化の象徴として公衆トイレとし尿処理にスポットを当て、その発展をまとめた書籍『公衆トイレと糞尿処理の歴史』を、元京都府職員の山崎達雄さん(京都市上京区)が出版した。約半世紀にわたって収集した資料をもとに、京都を中心に江戸時代から現代までの歩みを解き明かす。

山崎さんは京都大卒業後、1972年に府庁入り。環境政策監や府立大事務局長などを歴任し、2008~12年に亀岡市副市長を務めて退任した。元々歴史好きだったこともあり、在職中から京都の公衆衛生史を調査、出版してきた。

単著として3冊目となる本書は2部構成で、第1部では、江戸時代の小便桶が、開国後に京都を訪れる外国人の目を意識して囲い付きの公衆トイレへ発展したことを解説。1912(明治45)年には日本で3カ所目の「高等便所」(有料トイレ)が初代京都駅に設置され、1914(大正3)年開業の2代目駅舎には当時最先端の水洗トイレや汚水処理施設が設けられていたことも紹介している。

第2部では、し尿処理の歴史を追う。江戸時代、京から排出されるし尿は肥料として重宝され、周辺の農民が買い取っていた。山城の宇治茶農家らと乙訓や大阪の村々との間で度々争いが起きたほどだったが、大正期から肥料としての需要が低下し、し尿はお金を払って処分する「汚物」に転落したという。

山崎さんは「私たちの生活に欠かせないトイレは、多くの人が苦労を積み重ねて快適になった。従来とは違う切り口で、近代化の歩みと先人の努力を感じてほしい」と話す。

A5版292ページ。2700円。彩流社刊。

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