2021年、水泳部で競泳の飛び込みスタートの練習をしていたときに首の骨を折り、麻痺状態になった大学生。SNSで発信するひとり暮らしごはんが話題になったShakaさん(@shaka_wheelchair)に取材しました。
下肢機能は全廃、手首の屈曲はできても、手指はほぼ伸ばすことも曲げることもできないShakaさん。包丁を持つ手はぎごちなく、卵を1個割るのにも時間がかかることもありますが、工夫を凝らしながら、手際よく調理していきます。
「野菜は切るのが面倒くさいから」と、市販のオニオンサラダや、レトルトのカット野菜を活用。特にジャガイモとニンジンの水煮パックは“おれの相棒”と、愛用するお気に入り。例えば、肉じゃがを煮込んでいる間にキュウリの浅漬を仕込むなど効率良く仕上げていきます。
これまで「男の晩ごはんチャレンジ」として、麻婆豆腐やポークソテー、サーモンのカルパッチョなど和洋中さまざまな料理を作り、ときには濃厚チョコテリーヌなども作ってきました。
動画を見た人々からは、
「握力ないんや?そう見えん、から余計すごいって思った。わたしもがんばろ!!」
「凄いですね。私も日々作ってるけど負けますね」
「いろいろな工夫で、レシピの幅が広がってる。ほんと参考になります♪」
「頑張れ イケメン君 素敵な生き方」
「気の済むまで煮ますって説明、強さを感じました」
「偉いです凄いです。自分の食事を自分で作るって、当たり前のようで手を抜いちゃうので尊敬です」
と、称賛の声が集まりました。
Shakaさんに、怪我のこと、今の暮らしのことを取材しました。
心配を掛けた人たちに、元気な姿を見せたくて
しゃかさんの病名は「脊髄損傷(せきずいそんしょう)」。3つの病院を渡り歩いて1年2カ月の闘病とリハビリ生活の後、退院してからYouTube、TikTok、Instagramで情報を発信するようになりました。
ーー事故から退院、復学まで、気持ちの変化を教えてください。
「最初はもちろん落ち込むこともありました。でも水泳部のスタッフや同期達には心配を掛けていたので、『元気な姿で早く復帰できるようにしたい』とは、ずっと思っていました」
ーーひとり暮らしの経緯は?
「復学したときは、訪問看護もヘルパーさんも無しで、部活の寮に2年住みました。でも部活引退とともに寮も出ないといけなくなり、大学院進学のタイミングでひとり暮らしをすることに。なのでひとりで暮らしてみたかった訳でもなく、シンプルに必要になったから。ただ物件探しは、ものすごく時間が掛かりました」
自分の経験を、形に残しておきたかった
ーーSNSやYoutubeで暮らしを発信しようと思ったきっかけは?
「発信を始めたのは、実はある種ただの思いつきで、“世の為人の為”みたいなあまり大きな理由はありません。自分が経験してきた事や暮らしを、何かしら形に残しておきたかったんだと思います」
ーー料理のレシピは何を参考に?
「怪我をする前から食べることが好きで、グルメ系や料理の動画をよく見ていました。もともと料理するのも嫌いではなかったので、勝手にレシピは染みついていたのかもしれません。最近は『料理研究家リュウジのバズレシピ』をずっと見ていて、和食を作るのにハマっています」
Instagramでは料理Vlogのほかに、実際に行った場所のバリアフリー情報、暮らしのルーティンなども投稿。特に過去のリハビリ記録は43万回以上再生され「たくさんのリハビリで努力を重ねてきた軌跡に、心がふるえました」といったコメントも多数ありました。
「とりあえずインスタのフォロワーが1万人いけばいいかな~とは思っていますが、特にこだわりはありません。私生活ではもう少しアクティブに動きたいです。これからもゆるく投稿していくと思うので、ぜひ見てってください!」
■【車椅子のある暮らし】
Instagram @shaka_wheelchair
YouTube https://www.youtube.com/@shaka-wheelchair