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20代正社員約7割が「残業月20時間」を超えると“働きすぎ”と実感 忙しくても頑張れる条件は?

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

20代正社員約7割が「残業月20時間」を超えると“働きすぎ”と実感――そんな調査結果が、株式会社ジェイック(東京都千代田区)による「“働きすぎ”の境界線」についての調査で分かりました。では、忙しくても「これなら前向きに頑張れる」と思える条件は、どのようなことが挙げられたのでしょうか。

調査は、同社の就職支援サービスを利用して就職・入社した20代の正社員142人を対象として、2026年2月にインターネットで実施されました。

調査の結果、自身の働き方について、「“働きすぎ”でワークライフバランスが保てていないと感じることがある」(時々ある26.1%、頻繁にある9.1%)と回答した人は約3人に1人。一方、「感じることはない」(あまりない36.6%、全くない28.2%)人は6割を超えました。

そこで、「“働きすぎ(ワークライフバランスが保てていない)”と感じる、1カ月あたりの残業時間」を聞いたところ、「20〜30時間未満」(24.6%)、「30~45時間未満」(23.2%)、「45時間以上」(19.7%)が上位となり、約7割が「20時間以上」の残業で働きすぎと感じていることが分かりました。これは、月20日勤務とすると、1日あたり約1時間の残業を超える水準にあたります。

また、約8割が法定の残業上限(原則月45時間)を下回る水準で“働きすぎ”と感じており、若手社員の心理的な許容ラインは、従来想定される「長時間労働」の基準よりも低い傾向が見受けられました。

残業時間の長さ以外で「精神的・肉体的に“働きすぎ”だと感じる要因」を尋ねたところ、「過度なマルチタスク(同時並行する案件が多すぎる)」や「休み(休日)が少ない」(いずれも51.4%)が最多となったほか、「適切な教育やサポートがない状態で責任が重い仕事を行う」(47.2%)という意見も挙げられました。

職場で日々感じている具体的な不満や改善案について、回答者からは「全体朝礼とグループ朝礼で、重複した内容や関係のない内容で時間を取られる」「上司も迷走している、よく分からない会議」「紙ベースの書類の回覧や、対面での会議」「調整不足で、複数の人が同じ業務をしてしまっている」といった意見が寄せられています。

では、忙しくても、「これなら前向きに頑張れる」と思える状況とは、どのようなことなのでしょうか。

この質問に対しては、「対価(仕事量や成果に見合った昇格・給与が期待できる)」(43.0%)が最も多く、次いで「成長(将来のキャリアに役に立つスキルが磨けている)」(18.3%)、「感謝(上司や顧客から直接お礼を言われる)」(16.2%)が続き、ただ負荷を減らすだけでなく、適切な対価や成長実感、周囲からの感謝があれば、モチベーションを維持できる若手社員が多いことがうかがえた一方で、「どのような状況でも、過度な忙しさは避けたい」(9.9%)という意見も一定数見られました。

最後に、「会社に求める、業務負荷を減らすためにもっとも有効な取り組み」を尋ねたところ、「人員補充による一人あたりの業務量分散」(40.1%)、「ITツールやAIの積極導入による単純作業の削減」(26.8%)、「上司のマネジメント能力向上」(12.7%)が上位に挙がり、人員補充という根本的な解決に次いで、AIなどのツール活用による業務効率化への期待が高いことがわかりました。

   ◇   ◇

これらの調査結果を踏まえて、同社は「今後、企業や管理職に求められるのは、単に労働時間を減らすことではありません。重要なのは、若手社員が“成長している実感”を持てる環境をつくることです。こうした“成長を起点としたマネジメント”へと転換できるかどうかが、これからの管理職に求められる本質的な役割であり、若手社員のエンゲージメント向上、ひいては組織全体の生産性と定着率の向上を左右する鍵になるでしょう」と述べています。

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