夜行バスを利用したことがある人なら、「眠れないつらさ」で苦しんだ経験があるのではないでしょうか。漫画家・秋野ひろさんの作品『丁寧ならぬ暮らし』から抜粋されたエピソード『【快眠】夜行バスで眠れない全ての人へ…』は、そんな悩みに真正面から向き合い、実践的な対策を示しています。
物語は、夜行バスから出てきた主人公・広野アキが「お尻も痛いし、眠れないととにかく疲れますよね…」と、感想を語るところから始まります。安価に移動できる夜行バスは魅力的ですが、快適とは言いがたいのが現実です。そこで広野は「我が身をもって眠る方法を研究しました」と宣言します。
広野含む“対夜行バス研究チーム”は、マフラーやフード付きパーカー、アイマスク、ネックピローといった必須アイテムを紹介します。これらのアイテムの共通点は「顔周りに、布を。」です。併せて、車の揺れや周囲の視線を遮ることができれば入眠しやすいと解説します。
しかし装備さえ整えれば必ず眠れるわけではありません。装備以外にも心の在り方が睡眠と大きく関係していることが分かりました。たしかに遠足気分でバスに乗っていると、ワクワクした気持ちになってしまい、眠ることができないでしょう。
そのため、心を落ち着かせることも夜行バスで眠るには欠かせない要素なのです。例えば途中の休憩でサービスエリアを楽しんでしまうことは、安眠を妨げる結果につながります。
また、夜行バスに乗る前に疲れておけば「寝るしかない」という覚悟が決まるというアイデアも提案します。例えば仕事をいつもよりも頑張ってみたり、筋トレや家事を念入りにこなしたりすることで、眠りのコンディションを整えることができるのです。
最後に“対夜行バス研究チーム”は、座っているとお尻が痛くなって眠れなくなるため、早めに眠ることが重要であることを示し、「眠るなら1回目のサービスエリアあたりがチャンス」と結論づけるのでした。同作は現在、東洋経済オンラインで連載中です。
読者からは「バスで寝ていると起きたら着いているは理想」や「車の速度が下がるとつい起きちゃいますね」などの声があがっています。そこで同作について、作者の秋野ひろさんに話を聞きました。
到着前のサービスエリアで目が覚めることも多い
―夜行バスにフォーカスしたきっかけについて教えてください
帰省するための往復で、特に大学生の頃よく使っていました。現在のマンガの担当編集さんも頻繁に使っていることがわかり、夜行バスで寝るためのお互いの工夫を組み合わせてマンガにしました。
「予め、疲れておく。」は編集者さんがやってた方法で、自分では思いついてなかったので相談して良かったと思いました。
―「眠るなら1回目のサービスエリアあたりがチャンス」とのことですが、実際に成功体験は多かったですか?
「1回目のサービスエリアで寝ようとしたら寝れた」というよりは、自分の夜行バスの経験の中で寝れた日を思い返すと、だいたいそれくらいのタイミングではもう寝てたことに気づいた、という感じでした。
ちなみに早く寝ると到着前のサービスエリアで目が覚めることも多いのですが、そこでは降りて体操とかしておくと血が流れる感じがしておすすめです。
―『丁寧ならぬ暮らし』以外で発表している作品があれば教えてください
『介護者たちの事件簿』という、認知症になった人の行動をミステリー作品っぽく推測するマンガを描いています。僕の祖母が数年前から認知症で、そこから母や周囲の介護職の友人に取材させてもらって作品にしたものです。
『丁寧ならぬ暮らし』と毛色はかなり違うのですが、楽するために視点を増やすマンガというコンセプトでは親和性があると思うので、読んでもらえるとうれしいです!こちらも東洋経済オンラインさんで連載させてもらっています。
<秋野ひろさん関連情報>
▽東洋経済オンラインで連載中『丁寧ならぬ暮らし』
https://toyokeizai.net/category/comic-teineinaranu-kurashi
▽東洋経済オンラインで連載中『介護者たちの事件簿』
https://toyokeizai.net/category/comic-kaigoshatachino-jikenbo
▽電子書籍『丁寧ならぬ暮らし』(Amazon)
https://amzn.asia/d/01PTWoRB
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