4匹の保護猫たちと暮らす日々をX(旧Twitter)やInstagramに投稿している愛猫家、コンドリア水戸(@mitoconcon)さん。
先日、行方不明になった愛猫を探し続けている飼い主さんに対して、人間の仕業とは思えない「非道」なニセ投稿を発見したという。
「迷い猫探しのポストを見ていると写真を添付して『いましたよ!』とリプされていて、違和感あるなと思ったら生成AIで、猫ちゃんが山の中にいる画像を作っている愉快犯で、何度もやってるみたいだった。何年も捜している飼い主さんの胸中を思うと胸が痛む。人の心が無いのか。見かけたら通報お願いします」
そう投稿した水戸さんのポストに、多くの共感とニセ画像投稿者への憤りの声が殺到した。
「悔しくて涙が出る…」
「ドブカスすぎる…愛猫を探してた時に自分もやられたらと思うと許せない」
「人の心とかないんか?」
「目撃情報がどれだけありがたく、その知らせにどれだけ飼い主さんが心を踊らせたかと思うと悔しくて涙でる」
「バカに生成AIを与えてはいけないの見本だった」
「違和感」を見落とさないで
「ほんとにクソ野郎にも程があります。長年捜している猫ちゃんが首輪もそのままで山の中にいて、首輪が汚れてないの変だな…?と思って気づきましたが、よくできている画像でした。許しがたい」と多数のコメントに返信していた水戸さん。
水戸さんにお話を聞いたところ、「今回は3年以上前に迷子になった子だというのに、首輪が綺麗なままであったため生成AIによるものだとわかりました。後から画像をよく見るとウォーターマークもありました」と、ふと覚えた違和感から、それがニセ画像であることに気づいたという。
「生成AIがこのような使われ方をされたことは大変嘆かわしく思います。現時点ではウォーターマークの有無(切り取られたり消されたりすることもある。また、半透明なので動転していると見落としがち)、撮影シチュエーションや被写体の目線や姿勢、また写っている小物などの細かな違和感などである程度見分けがつくと思います」(コンドリア水戸さん)
「都合のいいドラマ」には慎重に
「AIは素晴らしい技術だが、その性能に人類の倫理観が追いついてないのが嘆かわしい」「悪質すぎるし逮捕されて欲しい。やっぱり生成AIは規制された方が良い。ロクなことに使われない」と、AI技術の進化に反し、後退していく人間の道徳心や倫理観について嘆くコメントも多く見受けられた。
「これからますます見分けが難しくなり、いつしか画像からの判別は不可能となるでしょうね。そうなるとポスト主の普段の投稿やフォロワーとのやり取りなどを遡って、信頼に足り得るアカウントかを判別したり、ポスト後のやり取り(証言が曖昧だったり、個人情報や金品を要求されたりしないか)を注意深く見て判断することが必要になります。
何よりも、自分に都合の良い情報をタイムリーに提供されることに対し、慎重に判断する冷静さを持ち合わせることが大切になります。もちろん善意の情報提供者である可能性もあるため、今後は本当に判断が難しくなってくると思います」(コンドリア水戸さん)
治療費や保護費を騙し取る詐欺の可能性も
現在、SNS上にはこういったニセのペットの保護情報や目撃情報が横行している。
「こういう人って何が目的?」という疑問の声に対して、アフィリエイト目的のインプレッション稼ぎの他、悲痛な思いで行方不明の家族やペットを探している家族を騙し嘲笑う愉快犯、「保護したペットを返して欲しければ治療費や個人情報をよこせ」と要求する詐欺案件の可能性を示唆するコメントが多く寄せられた。
なお、ニセのAI生成画像を目撃情報として投稿した当該ポストおよび当該アカウントは現在、削除されている。