今年は、例年以上にインフルエンザが大流行しています。高熱によって子どもに異常行動が出るケースもニュースで取り上げられ、不安を抱く保護者も多いのではないでしょうか。きくまきさんがX(旧Twitter)に投稿した漫画『インフルエンザ、子どもの熱せん妄に気を付けよう』は、子どもが高熱時に見せる熱せん妄のリアルな実体験を描き、大きな反響を呼んでいます。
作者の娘は、2度の熱せん妄を経験しています。1回目は新型コロナウイルスに感染したときです。ある夜、ぐっすり寝ていた娘が、突然キャハハハと大笑いしだしました。作者は、高熱を伴う異常な様子に動揺しましたが、インターネットで調べたところ「熱せん妄」の症状だと判明します。数分から数時間で症状が治まるとの説明通り、娘も数分で元通りになりました。
それから1年以上たち、今度は娘がインフルエンザにかかってしまいます。娘が就寝後、作者が家事をしていると、再び寝室から娘の笑い声が響き渡りました。前回の経験をとっさに思い出し、急いで駆け付けます。
今回は落ち着いて見守ることができましたが、娘の熱せん妄の症状はより強いものでした。「音楽が聞こえる」「キラキラしてる」といった幻聴・幻覚や、意味の分からない言葉を繰り返す場面が続きます。作者は「このまま戻らなかったらどうしよう」という、恐怖と隣有り合わせの夜を過ごしました。
現在、娘はすっかり元気になりました。作者は、「今後は細めな体温チェックと必要に応じて熱さましの使用も考えたい」と話しますが、「熱さましを使う基準が難しい」と悩みを明かしています。
読者からは「息子が熱せん妄になって超怖かった」「熱せん妄は本当にヤバい」など、読者自身や家族が熱せん妄になったときのエピソードが多くあがっています。そんな同作について、作者のきくまきさんに話を聞きました。
普段と違う様子に絶対焦る
ー前回初めて熱せん妄が起きたときは、どんなお気持ちになりましたか?
かなり焦りました。ですが、初めての時は夫も一緒にいたのと、時間も短かったので、そこまでパニックにならず良かったと思います。
ー高熱が続く中、ご家庭ではどんなケアや対処を心がけましたか?
異変が無いか、こまめに様子を確認するように心がけました。
ー今回は熱さましをすぐに使わなかったご判断にはどんな背景や理由があったのでしょうか?
お医者さんに「熱が高すぎる場合やぐったりしている場合を除いて、熱さましはすぐに使わない」という話を聞いていたので、そのようにしました。
ー同じように子どもの発熱に向き合う親御さんへ、“事前に知っておくと安心できるポイント”があれば教えてください。
「焦らず見守る」と頭では分かっていても、普段と違う様子に絶対に焦ります。少しでも心構えができるよう、今回の漫画についたコメントや引用RPでの沢山の熱せん妄エピソードを読んでおくと良いと思います!さまざまなケースがあることを知りました。
<きくまきさん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/kikumaki00