レストアをする場合の注意点
レストアは一般的ではない特殊な作業です。それゆえに、さまざまな注意点があります。
▽時間とお金がかかることを覚悟する
時間とお金が多くかかることを理解し、長い目でレストアが終わるのを見守る覚悟が必要です。旧車は多かれ少なかれ、不具合や劣化などの問題のある箇所を抱えています。
早く乗りたい気持ちを抑えつつ、レストアを通して確実に車をリフレッシュしてもうことが大切です。
▽予定通りに進まないことを理解する
レストア作業が予定通りに進み、予定通りの見積もり金額で作業も終わり、予定通りに納車されることはまずないと理解しておくことが大切です。
古い車の隅々まで分解して状態を確認していくので、想定していないイレギュラーな状況がレストアには付きものです。
また、使用する部品はどうしても純正にこだわりたいという方もいると思いますが、状況によっては困難、または不可能なケースもあることを理解しておきましょう。
▽業者と密なコミュニケーションを取る
費用も時間も予定通りに進まないといっても、中にはそこに漬け込んであまりにも作業進捗が悪かったり、相場より明らかに高額な費用を請求されることもあるかもしれません。
大切な愛車にどのような姿になってほしいかその想いと、業者にとってのできる・できない、できるとしてもどういった形でのレストアになるのか、コミュニケーションをとってすり合わせをすることがとても大切です。
レストアを依頼するときは後々のトラブルを避けるためにも、しっかりと時間をかけた打ち合わせを実施し、業者とオーナー双方で信頼関係を築くことを心がけましょう。
▽レストアしたとしても古い車にトラブルはつきもの
レストアをしたからといって、車が新車と同様に完璧な状態になるわけではありません。たとえ見た目がきれいになったとしても、生産されてから数十年経った古い車であることに変わりはありません。
現代の車とは勝手の異なるところも多く、レストアをしたとしてもそこはあくまで旧車、トラブルはつきものと理解しておくことが大切です。
▽レストア前後で車の状態をしっかりと確認する
レストアはさまざまな部品の脱着を伴います。フルレストアともなれば車の骨格だけの状態になることもあります。
作業内容をできるだけ把握し、無用なトラブルを避けるためにもレストア前後の車の状態をしっかりと確認しておくことが大切です。状態の確認は業者も同席のうえ、一緒に確認していくことが好ましいです。