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「退職代行を利用すると転職しづらくなる」は本当?【サービス利用者3045人調査】

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

「退職代行を利用すると転職しづらくなる」という話を聞くことがありますが、実際はどうなのでしょうか。株式会社アルバトロス(東京都品川区)が実施した「退職代行サービス利用後の転職者状況」に関する調査によると、6割以上が「1カ月以内」に転職を希望していることがわかりました。また、内定率は一般的な転職支援と遜色なく、「退職代行利用後でも転職に影響はない」こともわかったそうです。

調査は、同社が運営する退職代行サービス『退職代行モームリ』と転職支援サービス『アルバトロス』を利用した3045人を対象として、2023年10月~2025年8月の期間にインターネットで実施されました。

まず、「これまでの転職回数」を尋ねたところ、「1回」(32.7%)が最も多く、「2回以上」は63.3%となり、「6回以上」は9.3%でした。

また、「転職希望時期」については、「すぐにでも転職したい」(45.8%)が最多となり、「1カ月以内」(21.8%)を合わせると6割以上が早期転職を望んでいることがわかりました。

続けて、「今回の転職に重視すること」を尋ねたところ、「雰囲気&人間関係」(59.7%)や「ワークライフバランス」(53.0%)に回答が集まりました。

同社の退職代行利用データによると、退職理由は「上司からの各種ハラスメント」「人間関係や職場環境・雰囲気に問題がある」「所定通りの公休が取れない」「プライベートの時間が取れない」などが多いことから、退職代行を利用するに至った背景と、転職先の企業で重視するポイントは一致しており、給与や待遇などの条件面よりも職場の雰囲気や人間関係、プライベートとの両立といった精神的な安心感を重視する傾向が見られました。

また、「次も同じ業種で働こうと思いますか」という質問に対しては、「働きたくない」が実に72.9%を占め、退職代行の利用に至った辛い背景から、会社だけではなく職種そのものに対しても抵抗を感じている様子がうかがえました。

そこで、「転職先の希望職種」を聞いたところ、「事務・管理」(51.7%)、「サービス・接客・店舗」(28.3%)などが上位となりました。

では、退職代行利用者の転職不利説は本当なのでしょうか。

調査の結果、「書類選考通過率」は52.0%、「内定率」は11.7%となり、大手転職エージェントの書類選考通過率の約30%や内定率の4~5%(マイナビAGENT調べ/2022年4月28日公開時点)と比較しても遜色なく採用のチャンスが十分にあるということ明らかとなりました。

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