「お世話になんねえよ!」電話を切られても…退職代行サービスのリアルな現状が話題「やばいブラック企業多過ぎ」

渡辺 晴子 渡辺 晴子

従業員本人に代わって会社に退職の意思を伝えるサービスを提供する「退職代行モームリ」さん(@momuri0201)。依頼者の会社に電話を掛けた時のことを投稿したところ、話題を集めました。

「『お世話になります。退職代行モームリの…』と会社へ伝えた瞬間
『お世話になんねえよ!!!!』ブチッ
とカウンターを喰らい、お電話を切られたケースが過去にございます。
その後何度かお電話かけなおしましたが、永遠に繋がることはありませんでした…」

先方に怒鳴られて、電話を切られてしまったとのこと。その後、何度も電話をかけ直しててもつながらず…そんなエピソードに驚く人たちが続出。依頼者が退職することができたのかとの声などコメントが多数寄せられています。

「繋がらなくなったそれで退職手続き完了、ということにはならない。その後は?」

「やばいブラック企業多過ぎです…そんなんだから退職使われるんですよね」
「退職代行を使われる会社なだけある…」
「そら辞めるわな 普通ならそれでもまともに対応するんだけど…いきなりそんな対応が出来る会社ってだけでもうお察しよ」
「電話切られてしまうのは
・過去に退職代行(モームリさんや他の業者も含む)で辞められた社員がいる
・本人が退職を申し出ない限り受け付けない総務部(人事部)の人がいるのどちらかでしょうね。いずれにしてもブラック企業の予感」
「繋がらなくなったそれで退職手続き完了、ということにはならないですよね。その後は依頼された方はどうなるのでしょう?」

電話がつながらない状況になったそうですが、果たして依頼者は退職することができたのでしょうか? 「退職代行モームリ」さんに聞きました。

電話に出てもらえなかった場合は、どうする?

――会社を立ち上げた経緯を教えてください。

「私自身、前職のサービス業で過酷な労働環境を経験し、その中で同僚や部下の退職を数多く目の当たりにしてきました。だからこそ、退職に悩まれている方を助けたいという思いと、前職で退職代行が使われたと聞いて退職代行というサービスに需要があるのではないかと考えたのが経緯です。また社名はドライブ中に「モームリ」という言葉がふと浮かんできて、『退職代行モームリ』の響きがしっくりきました」

――今回投稿があった会社について、電話を切られた上につながることはなかったとのことですが。

「今回当社の従業員が依頼者の方の会社に退職連絡をして『お世話になります。退職代行モームリの…』とお話をした瞬間にお世話にならないと言われ、電話を切られてしまいました。再度かけ直したところ、つながらなかったのがお話の経緯になります。会社の方が当社の電話に出てもらえなかった場合や着信拒否をされてしまった場合は、書面に切り替えて対応させていただくため、今回もそのような流れで対応し、依頼者の方の退職は確定しました」

――無事に退職することができたのですね。投稿のように電話を切られて、つながることがなかったケースはどれくらい?

「全体の1%未満にはなるかと思います。電話対応者が社長だったりオーナーの方の場合はつながらないケースが多い傾向にあります」

退職代行の依頼者が退職する理由で最も多いのは?

――退職代行を依頼される方の退職理由は。

「当社には、上司からのハラスメントが原因で退職を希望されている方からのご依頼が最も多いです。例えば、印象に残っている代表的なエピソードというと、①『生命保険をかけて自殺しろと言われた』②『死ね、ゴミ、ポチて言ったらワンと言えと言われた』③『キスや、下半身の写真を送るように言われて強要された(依頼者は男性)』④『20〜30万あげるからエ〇チしたい、社内パパ活しないかと提案された』⑤『ガンの手術をして2週間後には出勤させられた』などがありました」

――このほか、印象深かったケースを教えてください。

「自分で退職を3回伝えても退職届が受理されず、最後は土下座までしても退職できないという依頼者の方がいらっしゃいました。当社から退職の連絡をしたところスムーズに退職が確定したケースがあります。第三者が介入し問題なく退職ができたという意味で、退職代行に依頼していただいて良かったと感じました」

――目指すところは。

「当社では退職代行のない世の中を目指しており、退職代行を使わなくても退職ができる世の中にしていきたいです。ただ現状、これだけ苦しんでいる方が多いので、退職代行の認知を広めることで、どんどん辞めさせていくことが大事だと思っています。そうなると企業側は『このままではまずい』と思い、労務関係、労働環境の改善に働き良くなっていきます。そうすれば退職代行の依頼は少なくなっていくと思います。

ただ退職の悩みというものは尽きないもので『セルフ退職ムリサポ』という自分で退職をするためのサポートするサービスも行っています。またこれまでに3万件以上の退職を確定させてきたデータを元に退職情報のデータ開示と離職率低下コンサルティングを行い企業と労働者のすれ違いを防げるような『MOMURI+』という新しいサービスを開始しました。これにより企業側へ向けて離職率の低下にも力を入れていければと考えています」

「退職代行モームリ」さんによると、労働組合法適合の資格証明を受けた『労働環境改善組合』と提携しており、退職にあたり会社との交渉は労働組合の組合員が団体交渉権を持って、組合に加入した依頼者に代わって交渉を行うため、会社側は原則これを拒否することができないとのこと。なので、退職成功率100%を継続中だそうです。

【退職代行モームリ代表 谷本慎二】
岡山県生まれ。大学卒業後、東証一部上場企業に入社し、サービス業に従事。入社5年でエリアマネージャー昇格。首都圏を中心に新店舗の立ち上げ責任者を6店舗経験。勤続約10年を経て退社。2022年に株式会社アルバトロスを設立。事業として退職代行モームリを運営。サービス開始3年で、利用者は30,000名を越え、業界最大手となる。メディア出演(TV、雑誌、新聞、海外メディア含む)は累計500社以上となり、離職率低下のための講演会依頼も多数受けている。
社員数:61名、拠点:東京都港区芝大門1丁目6-11 Biz-Ark芝大門5階
【相談無料】日本全国24時間対応、問い合わせは(0120-72-5502)へ

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