お気に入りの服を、手間隙かけて洗濯した経験のある方は多いはずです。しかし手間暇かけて洗濯しようとすると、洗濯表記を読み解くことから始めなければいけないため、慣れない方にはかなりの労力となるでしょう。
秋野ひろさんの作品『丁寧ならぬ暮らし』では、日ごろの家事を「丁寧とは程遠い暮らし」で乗り切る様子が描かれています。その中でも作品『【悲しい】特に知識なくセーターを手洗いしようとした人間の末路……』では、洋服の手洗い洗濯についてフォーカスしているのです。
主人公は、ある日ふと「セーターを洗ってみよう」と考えました。表記によると「お湯で手洗いが必要」とのことで、主人公は「シャワーを浴びつつ踏み洗いすれば楽なのでは?」と思いつきます。
しかし実際はまったく楽ではなく、手で踏む位置を変えたり、泡が途切れなかったりと苦戦します。とくに水切りが非常に重労働で、主人公は今からでもクリーニング店に行けないかと思うのでした。
なんとか脱水し終えたあと、次は干す段階に入ります。ネットで調べると「平干しすると良い」とのことでした。段ボールを蛇腹状に折りセーターを広げますが、一向に乾く気配がありません。
もっとも通気性の良い部屋に置いていたのにも関わらずまったく乾かず、セーターの両面が乾くころには次の春が訪れていました。
この方法で洗濯を実践した作者の秋野ひろさんは、お気に入りのセーターを2枚無駄にしてしまい、次回からはクリーニングに出そうと心に決めたそうです。そんな同作を描く秋野ひろさんに話を聞きました。
その後セーターは…なんと焦げてしまった!?
ー結局セーターはちゃんと着れるようになったのでしょうか。
セーターはあのあと色々あって捨ててしまいました。
あまりに乾かなくて困っていたときに、友達から聞いたライフハックを思い出しました。それが「タオルが乾かないときにレンジで軽く温めて、蒸発するのを早める」というものでした。
僕もそれを試してみたところ、レンジに触れていた面がガッツリ焦げてしまい、泣く泣くお別れすることとなりました。
このことは電子書籍にまとめるときに追加で描こうと思います。たぶん下手すると火事に繋がるので、誰も試さないでください!
ー「もう二度とやりたくない家事ランキング」があるとしたら、上位には何が入りますか?
台所の上の換気扇の掃除がパッと思い当たりました。料理しているときに「よく見るとだいぶ汚いなー」と思って掃除し始めたんですが、今思うと当たり前なんですが汚れが下に落ちてくるので、落ちてきた埃からご飯を守るために料理を中断する羽目になりました。「タイミングを考えないといけない掃除集」みたいなタイトルで『丁寧ならぬ暮らし』のネタにしようと思います。
ー読者へメッセージをお願いします。
睡眠と食事はとりつつ、よい丁寧ならぬ暮らしをお過ごしください!
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