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軽トラに風船と似顔絵を飾り「Just Married」 山あいの集落に移住した“20代カップル”を祝福、住民60人が手作り披露宴

京都新聞社 京都新聞社

京都府宮津市の山間部・上宮津地区に移住した若者カップルを祝福しようと、住民たちが企画・運営した結婚披露宴パーティーが6月下旬、上宮津地区公民館(旧上宮津小)で開かれた。軽トラックでのパレード、参加者が持ち寄った料理で彩られた会場で、2人の門出を祝った。

新郎の小野悠真さん(28)は、兵庫県西脇市出身。就農先を探し、2021年夏ごろから宮津市に通って農業を学び始めた。新婦の秋音さん(26)も神奈川県から移り住み、市内で働いていた。

2人は昨年5月に結婚し、知人の紹介もあって上宮津地区で住むことに。当初は結婚式や披露宴を行う予定はなかったという。そんな2人の思いを知った地域住民らが「ささやかながらも楽しいお祝いの席を」と発案。手作りの結婚式と披露宴を企画した。

2人は6月27日、発起人代表の八尋慈教さん(74)が住職を務める寺院で、両親に見守られながら神妙な面持ちで仏式の結婚式を挙げた。

その後、「Just Married YUMA&AKINE」の文字や似顔絵、ハート形の風船で飾られた軽トラックの「オープンカー」に乗り、披露宴会場の公民館へ。拍手やクラッカーのはぜる音に包まれ、住民ら約60人に迎えられた。

会場では、女性らが腕を振るった郷土食のばらずし、持ち寄った日本酒が宴を盛り上げた。スクエア型の大きなウエディングケーキは、カフェを営む寺田亜由美さん(45)が「みんなに喜んでもらえたら」と手がけた。

悠真さんと秋音さんは「温かい地域でとてもうれしい。みんなに歓迎してもらえていることがすごく伝わってきました」と笑顔を見せた。新ショウガなどを栽培する農園を続け、地域の行事にも積極的に携わりたいという。

八尋さんは「若い人がここに住んでくれて感謝しかない。地域に溶け込んでもらい、人と人のつながりを大事にしてほしい」と話した。

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