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2歳娘がごはんを食べない→夫の助言に、妻「一回やってみればわかる」 実行した夫が、気づいた悩み「奥さん報われる」「わかってもらえて嬉しい」

福尾 こずえ 福尾 こずえ

2歳の娘が、保育園の給食は食べるのに家ではまったく食べず。夫は「淡々と出し続けるしかないね」と励ましていたつもりでした。そんな日々が数ヶ月続き、妻から言われたのは「あなたにはこの辛さがわかんないよ。一回やってみればわかる」。

そこで、料理経験ゼロだった45歳の夫の口から出たのが「じゃあ変わるよ。毎日作ってみる」。

そして、実際に作り始めたヨジカツ|言語化コーチ×子育て(X(旧Twitter)@4jikatsu、以下ヨジカツ)さん。
1カ月経って気づいた、「作る」よりも大変だったこととは? Xで話題になった、その後について取材しました。 

毎日、娘のご飯を作り続けたヨジカツさんは、「少しずつ理解できてきたことがある」と振り返ります。

「料理の最大の負担は、『作る』ことじゃない。『献立を考え続けること』だったのかもしれない。作ったそばから、次の献立を考える。買い物リストを作る。冷蔵庫の在庫を確認する。調理時間を逆算する。娘が食べるかどうかを予測する。この「終わりのない思考ループ」が、24時間、常に頭の隅を占領する。 仕事は「今日のタスク」を終えれば頭もリセットできる。でも料理は違う」

ヨジカツさんは「理解は、体験を通じて初めて深まる」「妻がずっと抱えていた大変さを、やっと少し理解できてきた気がする」と言います。 

「その気付きがあっただけでも奥さんは報われると思います」
「実際にちゃんと毎日作り続けたの素晴らしいです…!」
「すごく大事なこと」
「分かってもらえて、赤の他人である私も嬉しい」
「想像以上に大変だったと認めて言葉に出来るヨジカツさんの強さと柔軟性が素晴らしいと思います」

このエピソードに称賛の声がたくさん寄せられました。ヨジカツさんに料理の大変さや、今後について話をお聞きしました。 

「妻の大変さがようやく理解できた」

――料理を担当して、1番大変だったことは?

「時間内に作ることですね。娘が「お腹すいた」と言ってから作り始めると、泣き出してしまう。逆算して準備を始めるタイミングを掴むまでが大変でした」 

――1番うれしかったことは?

「娘が『パパのご飯、おいしい』と言ってくれた瞬間です。料理経験ゼロで始めたので、最初は不安でしたが、その一言で『続けよう』と思えました」 

――最近新しい気づきはありましたか?

「そうですね。完璧な料理を作ろうとするより、娘が『パパのご飯、おいしい』と言ってくれる瞬間を素直に喜ぶことの方が大切だと感じました。また、妻の大変さが実感としてようやく理解できたことが大きいなと改めて感じています」 

――献立についてはAIにも相談したそうですが、どのように?

「Google Geminiで『料理相談』というプロジェクトを作り、家族構成、娘の苦手な食材や食感、私が料理担当に変わった経緯、初心者であることなどを事前に入力しています。

日々の料理では、冷蔵庫の中身を伝えて『この食材で夜ご飯を作りたい』と相談したり、『このメニューを作りたいので、買うものとレシピを教えて』と聞いたりしています。

料理経験ゼロの私にとって、AIは心強い相談相手になっています」 

――今後も料理担当を続けますか?

「妻が『交代したい』と言わない限り、私がやり続けます。今でも週に何度か妻が『今日は私が作るね』と夜ご飯を作ってくれています。

元々妻は料理が好きなので、いずれ『やりたい』と言うと思います。その時に全部任せるのではなく、いつでも安心して任せられるレベルまで自分がスキルアップすることが、まずクリアすべきところだと考えています」 

◇ ◇

料理を続けた結果、妻からは「人が作るご飯食べるの最高だわ。しかも娘食べてるからストレスないし、ありがたすぎる」「ご飯を作らなくていいだけで、こんなに頭と体が休まるとは思わなかった。本当に助かった」と感謝の言葉をもらえたうえ、夫婦の会話も増えたそうです。

2023年11月に「積水ハウス株式会社 住生活研究所」が行った夫婦に関するアンケート(※)によると、料理の担当は「主に妻が作る」が圧倒的に多く、全体で77.6%を占める結果に。一方で、料理が好きか嫌いかと尋ねると、料理好き(好き+どちらかといえば好き)が最も多かったのは20代男性で50.0%。また、男性の30代、女性の20代も約半数が料理好きであることが判明。

反対に、女性の30代、50代、60代では4割以上が「嫌い」「どちらかというと嫌い」と回答。「料理嫌い」は女性の方が多い傾向にあることから、義務感で料理をしていることも気持ちに影響を与えていると推察されます。

「男性よりも女性の方が家事育児が得意だから」という意見もSNSでは散見されますが、上記の結果からもかつての価値観にとらわれることなく、家事育児を考えていくことで、夫婦間の理解が深まっていくのかもしれません。また助言よりも、実行することが大事ということがヨジカツさんの体験からも伝わってきますよね。

(※)出典 「積水ハウス株式会社 住生活研究所」による「いい夫婦の日に関する調査(2023年)」より
調査期間:2023年9月1日~4日
集計対象人数:500人
集計対象:全国の20~60代の既婚男女
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/research/20231107/

ヨジカツさんの料理チャレンジはその後も継続中。X投稿では語りきれなかった日々の気づきや、娘さんの成長、妻との対話など、リアルな記録をnoteで発信しています。続きが気になる方はぜひご覧ください。
t.co/sj5XMEZ1DU

■ヨジカツさんX https://x.com/4jikatsu

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