とくに「夏」は注意
climberさんにお話を聞いたところ、とくに「夏」は、毎朝通勤時に必ず一体は轢死体を目撃するほど、犠牲になるたぬきが多かったそうだ。
「自分はツキノワグマにも遭遇したことがありますが、たぬきと比較すると個体数が圧倒的に少ないため、稀にしか遭遇しません。対して、たぬきは人里に近いエリアにいる上に数が多く、頻繁に遭遇します。特に自分のいた秋田県南某所にはニホンジカとイノシシがほとんどいなかったので、遭遇する野生動物は圧倒的にたぬきが多かったです」(climberさん)
「たぬき」を意識すると「安全運転」に
一連の「たぬき回避」の投稿に対し、「夜道を自動車走行する時、タヌキを意識すると、ヒトも含め他の生き物を轢かなくなる」というコメントも寄せられた。
climberさんも、「これはマジですね。たぬき回避術を極めた結果、飛び出してくる子どもとかを避ける技能も爆上がりしました」と、返信。
「誰しもたぬきを轢きたくて轢いてるわけではないでしょうから、回避スキルを上げて、押し寄せるたぬきをバンバン避けて行って欲しいです。『たぬき回避術』が上達すれば、人間を含む他の動物の飛び出しにも対応できるようになりますから」(climberさん)
押し寄せる「たぬき」に注意
だが、「あくまでも自分の安全が確保できる範囲で行ってほしい」と、climberさん。
「ブレーキ操作だけで回避出来ない場合、咄嗟のハンドル操作がすべてです。しかしこれは、運転が不得手な人が不用意にやると大きな事故に直結するため、手放しでお勧めはできないです。たぬきは神出鬼没なので、咄嗟に避ける運転技術を身に着けておくことが重要です。
回避すれば事故を起こしそうな場合は、かわいそうですが、そのままたぬきを轢いてください。『自分の安全が第一』ということは忘れないでほしいです。不幸なたぬきが減ることを願っています」(climberさん)
レジャーや帰省など、夏は夜道や慣れない田舎道を走行する機会も増える。
「ハイビーム」「減速」「周囲をしっかり確認する」「ハンドルでの回避」、そして何よりも「自身の安全」を第一に、押し寄せる「たぬき」を確実に回避してほしい。