1ヶ月間、毎日「タヌキ」を待ち続ける柴犬 会った場所で首をかしげる姿が切ない「そんなに会いたいのね」「どうか出て来てぇー」

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

「あれから1ヶ月。ほぼ毎日見に来てる」とつぶやき、いぶし銀さん(@shiba48love)がTwitterに投稿した動画が話題になりました。そこに映っていたのは、かすかな音も聞き逃すまいと、小首を何度も傾げて足元を見つめている柴犬の姿。

実は動画の中で柴犬が見つめていたのは、今から1ヶ月以上前に遭遇した「タヌキ」が逃げ込んだ「マンホール」。柴犬さんは初めて遭遇した「タヌキ」のことが忘れられず、それから1ヶ月以上経った今も、ほぼ毎日この場所に通い続けているそうです。その健気で一途な様子について、飼い主のいぶし銀さんにお話を聞きました。

柴犬は「動かざること山の如し」

「健気に通い続けてるのか」
「匂いが残ってるのかなぁ」
「まだ見に行ってて可愛い!」
「あれぇ…?ここにいたのに…」
「そんなにたぬきさんに会いたいのね」

こんな優しいリプライが寄せられたのは、8歳になる柴犬の男の子、銀次くん。おやつの犬ガムをニヒルにくわえたり、柴犬らしいムキ顔も可愛いワンちゃんです。飼い主さんによると、銀次くんは朝晩の散歩の度に必ずこの場所に立ち寄り、熱心にマンホールの穴の匂いを嗅いだり覗き込んだりしているそうです。

「柴は元々頑固だけど、銀次って名前の子は一途で【動かざること山の如し】なんよ」「何度もリードで『行くよ』の合図をしても完全無視」「いい加減諦めて欲しいんだけど~」と、楽しいツイートをしていた飼い主さんに、もう一度タヌキに会いたい銀次くんについて、詳しくお話を伺いました。

ここまで夢中なのは「タヌキさん」だけ!

ーーもともとここは銀次くんのお散歩コースなのだそうですね。

「このマンホールは家から3分くらいの場所にあるので、玄関を出るといつもまっしぐらでダッシュです」

ーーなんと(笑)。銀次くんは毎回何分くらい「タヌキさん調査」を…?

「放っておいたら何時間でも居座りそうなので、2~3分調査をしたら先に行くようにしています。その間しばらく見守った後、私が足でマンホールの穴を塞いだり叩いて音を出して邪魔をするのですが、全く効果なしです…」

ーー「タヌキさんのことは一日たりとも忘れたことはないと思うよ」とツイートしていらっしゃいましたね。過去にはキジや亀にも遭遇されたそうですが、その時も銀次くんはこんな感じに…?

「ここまで夢中になった動物は他にいません…」

ーー実際のところ、マンホールの中やこの周辺にまだ「タヌキさん」はいそうですか?

「このマンホールの中にはいないにしろ、銀次が他のマンホールの穴も覗いたりしているので、この辺りを通り道にしているタヌキさんはいると思います」

再会したら…散歩どころではなくなるかも

ーー銀次くんに「タヌキさん調査」をあきらめてもらう対策は…?

「車で近くの公園に行く、ということはすでにやっていますが、最近は雨がほとんど降らず、タヌキさんの匂いが残っているからここに来る、というのもあると思います。雨の日が増えれば匂いも消えてあきらめるのでは…と期待しています」

ーー「タヌキさ~ん!銀ちゃんのためにどうか出て来てぇー」というリプライも寄せられていましたね。

「時間に余裕があれば見守りたい気持ちもありますが、もしまたここでタヌキさんに遭遇したら、きっと今まで以上にこの場所に執着してしまい、散歩どころではなくなるだろうと思います。基本的に柴犬は熱しやすく冷めやすいので、別の物に興味を持てばタヌキさんのことはケロッと忘れると思っています」

◇ ◇

初めての遭遇以来、ほぼ毎日行われているという銀次くんの「タヌキさん調査」。果たして、銀次くんの「タヌキさん」に対する情熱はいつまで続くのか?これからも銀次くんの様子から目が離せません。

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