秋田県に生息する野生動物といえば、人的被害で度々話題になる「ツキノワグマ」が真っ先に頭に浮かぶだろう。
しかし、秋田県在住経験のあるclimber(@climber1942)さんによると、実は県内にはツキノワグマよりもはるかに「回避」すべき動物がいるという。
「俺は秋田の夜道で鍛えたたぬき回避のプロだ。たぬきは、めちゃくちゃ車の回避が苦手だ。(秋田県内で)ロードキルされる動物の8割はたぬきだ。やつらは他の動物より少し鈍臭く、車を避けようとして車に向かって突っ込んでくる。たぬきの回避方向を見定めないと轢殺は避けられない」
「少なくとも秋田ではたぬき全個体のうち数割はロードキルで死んでる気がしてならない。毎日道端で死んでるからな。あと、秋田のたぬきの個体数は多分県民よりちょっと多いと思う」
<climberさんのX(旧Twitter)の投稿より>
特にclimberさんが住んでいた「秋田県南某所」では、圧倒的に「たぬき」に遭遇する機会が多く、度々ロードキル(自動車事故)の犠牲になっている姿を目撃したそうだ。
そこで、climberさんは秋田県在住時代に鍛えた、「たぬき」を車で轢殺しないための「たぬき回避術」をXに連投。
見慣れない「反射板」…「たぬき」だ!
「そこで俺がたぬきを避ける秘訣を伝授しよう。まずは可能な限りハイビームで走行し、ローでもライトの角度は上げ気味にして視認範囲を広げた方が良い。たぬきは極めて視認性が低く、ライトの範囲に入るまでほとんど感知できない。とにかく、車から距離のある段階でたぬきを認識するのがミソだ」
「動物の目はライトを反射するので遠距離からでも認識できるため、これによって動物の存在を認識できるのも効果が大きい。見慣れない反射板があると思ったら、それはたぬきだ。スピードを落とせ。これもハイビームならより遠方の位置で認識できる」
「雨天とその後」も注意
「そしてたぬきの回避方向だ。やつらはかなり個性があり、回避の上手いやつと下手なやつがいる。下手なやつは車が来ても逃げなかったり、車の走行方向に走り始めたりする。ゆえに自車の減速が一番効果が高い。次にハンドル操作による回避。これは慣れないと危険なので、運転に自信がない人は控えめにすべき」
「たぬきの出やすいタイミングは雨天とその後だ。道路の湿り気を利用し、カエルやミミズが出てくる。たぬきはこれを狙って道路に出てきて食事をする。よく注意すべし。食事中のたぬきは飯に夢中になって回避が遅れがちだし、何なら車の接近に気づかない。こちらが減速して回避するしかない」
「とにかく早めに安全に減速することが一番の回避方法だ。急ブレーキや急ハンドルは事故に直結する。此方の安全のために無理な回避はせず、たぬきを轢くことも選択の一つだ。しかし私はたぬきに死んでほしくないので、諸君らには適切な運転と適切なたぬきの回避に努めてもらいたい。たぬきを…轢くな!」
<climberさんのXの投稿より>
「どんくささが異常」
ユーモアを交えた「たぬき回避」の方法に、多くの共感の声が寄せられた。
「ド田舎に住んでるので非常に参考になる」
「たぬきの鈍臭さは異常で、もう(自車が)止まるしかないと思ってる。あいつら車と並走しようとするし、なぜか逃げてるのに急に固まる。動け、逃げろ、だから轢かれるんだろ」
「マジでなぜ絶滅せずに生き残れているのか」
「たぬき、どんくさいというか、強い光を見るとすくむ、眩光の性質があるんですよね、確か」
「大事なことを追加しよう。たぬきは必ずつがいで動く。1匹回避しても油断するな。もう1匹近くにいる」