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海外の「業務スーパー」記念品に、なんでヘルメットを…? 実は現地での必需品、その理由に納得

梨木 香奈 梨木 香奈

ベトナムではどう受け止められた? 通勤で使う従業員の姿も

バイクが生活に根づくベトナムでは、バイクの保有率が世界でもトップクラスに達しているといわれています。そのため現地の人々にとって、ヘルメットはごく身近な存在。このノベルティも好意的に受け取られているようです。

「日本の業務スーパーの主な利用層は30代から60代が中心ですが、ベトナムでも幅広い世代のお客様に親しまれているようです。なかには、従業員が通勤時に活用しているという声もありました」

ベトナムでの配布開始前、神戸物産には現地からヘルメットのサンプルが届いていたそうです。透明なビニール袋に入っていたため開封することなく中身が確認でき、そのまま約1年にわたって保管されていたといいます。

そんなヘルメットが、SNSでの拡散をきっかけに多くの注目を集め、話題となりました。今回の反響は、まさに想定外の出来事だったようです。

「まさかこれほどSNSで話題になり、取材が来るとは思っていませんでした。本当に、今はSNSの時代なのだとあらためて実感しています。バイク人口に対して製作数は決して多くないため、現地で見かけることができたらラッキーかもしれません。これからも配布を続けていけば、少しずつ広まっていくのではないかと感じています」

実は日本にも! リラックマも登場した20年続くノベルティ

ベトナム以外の国では、現時点でノベルティグッズの配布事例はありませんが、実は日本では、こうした取り組みが長年にわたって企画・展開されてきたといいます。

「日本国内では20年以上も前から、新規店舗のオープン記念としてオレンジ色のトートバッグを配布してきました。これまでに配った枚数は、のべ1,300万枚(2023年1月時点)に上る見込みです。現在も新たな店舗の開店に合わせて、記念品としてこのトートバッグをお配りしています」

こうしたトートバッグのほかにも、配布されたノベルティは多岐にわたります。

「マグカップや菜箸、スパチュラ、計量カップなど、料理にまつわるアイテムを記念品としてご用意したこともあります。さらに、タオルやバンダナに加え、17年ほど前にはリラックマとコラボしたボールペンをノベルティとして展開していた時期もありました。(※現在は終了しています)かなり昔のことなので、ご存じない方も多いかもしれません」

SNSの声がヒントになった商品も 広がり続ける業務スーパー

今回のような予想外の広がりは、これからを見据える上で示唆に富む出来事となったようです。

「このようにSNSで大きな反響があると、あらためて“国ごとに文化の違いがある”という点に気づかされます。今後は海外でのさらなる店舗拡大を視野に入れつつ、長く使っていただけるものや、お客様ご自身が“使うことで宣伝になる”ようなグッズなど、今回の話題をヒントに検討していきたいと考えています。国によってパートナー企業様も異なりますので、今後のノベルティ企画の参考にさせていただければ幸いです」

さらに、日本国内におけるSNSの影響力についても、あらためてその大きさを実感する機会になったといいます。

「多くの方が当社の商品を紹介してくださっており、ここ数年は、SNSをきっかけに商品がじわじわと売れていく傾向があることも把握していました。SNS上で寄せられるお客様の声や使い方は、商品開発のヒントにもなります」

こうした状況を受け、以前は行っていなかった公式のSNS発信にも着手。現在ではXやInstagramに公式アカウントを開設し、商品紹介やキャンペーン情報などの発信を積極的に行っています。

「今後もSNSとはうまく付き合いながら、単なる宣伝手段にとどまらず、お客様のリアルな使い方やご意見を、商品開発へとつなげていきたいと考えております」

日本はもちろん、海外でも広がる業務スーパー。次はどんな“話題”が飛び出すのか、これからも目が離せません。

◇◇

■ 業務スーパー公式SNSアカウント

・X(旧Twitter):https://x.com/GyomusuperOFCL
・Instagram:https://www.instagram.com/gyomusuper_official

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