自転車競技「BMXレーシング」で、世界に挑み続けている中学生が京都府宇治市内にいる。日々の努力と両親の献身的なサポートで力をつけ、7月に4回目となる世界大会に出場。6年後のオリンピック出場と宇治に専用トラックを造るという夢に向け、「自分が活躍して、魅力を広めたい」と力を込める。
西宇治中3年の小島理人さん(14)。二つの全国大会で上位に入り、7月17~25日にオーストラリアで開かれた世界選手権への切符を得た。24日の14歳クラスに出場した。
BMXレーシングは、大小さまざまな起伏やすり鉢状のカーブが設けられた土のトラック(約300~400メートル)で速さを競う。激しい競り合いや接触、スピードから「自転車の格闘技」とも呼ばれる。オリンピック種目にもなっている。
小島さんが競技を始めたのは5歳だった。幼い頃から自転車に乗るのが大好きで、道路を走り回っていた。父・直人さん(50)と母・奈巳さん(47)は事故を心配し「競技場で走れないか」と、見つけて勧めたのがきっかけという。
最初は起伏が越えられず怖さを感じていたが、小学1年生の時に出た大会で3位に入りのめり込んだ。「ジャンプが一番好き。自分で跳ぶのが楽しいし、見てもかっこ良い」と、小島さんは語る。
京都府内にはトラックがないため、週末に堺市や大阪府岸和田市まで赴いて練習。平日は人通りが少ない、近所の農道などでトレーニングに励む。
練習や遠方の大会は直人さんが送迎し、海外には奈巳さんが帯同するなど、家族で支える。直人さんは「理人の活躍する姿がかっこ良い。ファンの一人です」と笑う。
二つの大きな夢を持っている。一つはオリンピックで、2028年は年齢制限で出場できないため、32年のブリスベン大会を目標にしている。
もう一つは、地元にトラックを造ることだ。「BMXレーシングに気軽に挑戦でき、世界に羽ばたく選手が生まれる環境をつくりたい」と話す。