京都府亀岡市保津町の保津小の児童が英国のチャールズ国王宛てに、観光遊船「保津川下り」に招待する手紙を書いた。英王室ファミリーは5度乗船した歴史があり、地元の同小では約20年前から同様の手紙を送ってきた。今回は国王と親交がある庭園デザイナーから人柄に関する助言を受け、自然豊かな亀岡の魅力を伝えて「保津川下りにぜひ来てください」と呼びかけた。
保津川下りは明治から昭和期、英国王子や王女ら数人が乗船し、「一に富士山、二に保津川下り」と日本の印象を語ったとされる逸話も残る。
同小は保津川開削400年前後の2005年と06年、エリザベス女王やウィリアム王子らに招待状を送り、「保津川に興味を持って読んだ」と秘書名などで感謝の思いがつづられた返事が届いたが、亀岡来訪は実現していない。
今年は開削420年に当たり、改めて乗船を呼びかける手紙を送ることにした。心強い味方となったのは、世界的な造園コンクール「英国チェルシーフラワーショー」で13度、金メダルに輝いた石原和幸さん(68)。全国都市緑化フェアin京都丹波でも庭園デザインを担当し、7月13日に同小で5、6年生16人に特別授業をした。
チャールズ国王とのツーショット写真を見せて逸話を紹介した。昨年のコンクールで石原さんが剪定(せんてい)ばさみを献上した際、警護官に「切れるから気を付けろ」と笑顔で語ったといい、「意外とジョークが多く、花や緑が大好きな人。手紙に絵を描けば、国王も食い付くかも」と伝えた。
児童らはそれぞれ、「亀岡はきれいで、国王の好みの景色もあると思います」などと手紙を書いた。川や山の絵を添えるなど石原さんの助言も生かし、5年赤間凜さん(10)は「保津川下りに来て、楽しんでほしい」と笑顔を見せた。