ウイスキー藤村さん(@whiskyfujimura)がSNSで呼びかけたのは、人気ウイスキーであるサントリーの山崎12年の偽物に遭遇したという内容。ちなみにウイスキー藤村さんは、秋葉原にある招待制の深夜バー「かみな(@hermit_crab58)」を営む、いわばアルコールのプロ。その藤村さんでさえも、初めて見た偽物は「よく出来ている」と感心したといいます。
ウイスキーに詳しくない筆者には、パッとみてもさっぱりこれが偽物だとは分かりません!
「かなり精巧ですね…中身は誤魔化せませんが。メルカリ怖いです」
「Amazonでも最近よく見かけます。中国発送で平均より5000円くらい安いです。わりとAmazonを信頼してたのでショックでした」
「これは購入前に見分けるのは難しすぎますね…。お酒も高騰してますし、鑑定付き販売とかにしてもらいたいですね」
「もし僕だったら『おぉ〜これが山崎かぁ〜かぁ〜』って騙されてたかもです」
「空き瓶さえ高値で取り引きされているという噂も」
「栓がしまってても偽物あるんですか?!」
「今、酒屋以外から買う山崎、白州、響は気をつけないといけないっす」
驚きのコメントに加え、偽物が出回っている実態を知っている人たちも多いようで、注意喚起の声も集まりました。
「いやいや、ただの安物ウイスキー…ならまだマシだけど、飲んだらヤバイやつの可能性もあるから危険だよね」というコメントもあったように、偽物を飲んで体調不良などになったらたまったもんじゃありません!
偽物を飲んだ時の状況について、藤村さんに取材しました。
ウイスキー初心者なら、飲んでも気づかないかも!?
ーーご友人は偽物かも?!と、すぐに気づかれたんですか?
「友人は飲むまでわからなかったみたいです。封はおそらく本来よりも硬く、アルミのような素材でした。本物では指を切るほど硬かった記憶はないのですが、偽物ではかなり鋭利な切り口になっていました。鑑定のプロは、サントリーのロゴから判断するようなのですが、見た目だけでは個人が判断するには難しいですね」
ーーただでさえ見た目からの判別は難しいのに、フリマサイトの写真なら、なおさらですね。
「今回遭遇した偽物『山崎12年』は、ラベルの金色フチ部分からのグラデーションがなく、実物をみて違和感を覚えました。しかし、友人から送られてきた写真の段階では、あまり判断つかず、正直わかりませんでした」
ーーそうなるとお手上げですね。飲んでみたそうですが、味はまったく別物ですか?
「私はわかりましたが、素人だと単体で飲んでもわからないかもしれないです! 飲み比べたら明確にわかると思いますけどね。おそらくボトル1000円代ぐらいで売っているような廉価ウイスキーにありがちな香りや味の特徴でした。具体的な銘柄などはよくわかりませんけど」
ーーこういう偽物は最近よく出回ってるのでしょうか?
「個人的に掴んだことはなかったのですが、よく出回っているそうです。プレミアムジャパニーズ銘柄がほとんどで、空ビンの取引がフリマサイトで頻繁にあることが関係するのか、この手口はかなり一般化していると感じられます。サントリーも転売を含めた対策のため、購入者の把握ができるための抽選販売などが、最近は多い印象です」
ーーちなみにその後、ご友人は偽物ウイスキーをどうされたんでしょう?
「詳しくは聞いていませんが、買取店が鑑定をやってくれたそうで、やはりこちらでも偽物との鑑定結果が出たそうです。その旨をメルカリに伝えた……までは聞きました。返事が突然返ってこなくなった!と言っていて、その後、友人とはその話はしていません」
どうやら、よほど詳しい人であっても写真だけで判別するのは、かなり困難な様子。だまされないようにするには何に気をつければ良いのか、サントリーのご担当者に話を伺いました。