国産ヒノキの魅力がSNS上で大きな注目を集めている。
「今の現場のヒノキ、世界で1番綺麗な枝打ち跡出るわ これが出るだけで単価3倍になります」と写真を紹介するのは林業従事者のみなぎさん(@dshinob)。その後、「3倍は盛ったわ 2倍止まりやわ」という訂正は入ったものの、みなぎさんの紹介したヒノキが年輪の入り方も等間隔で美しく、高値がつくというのもうなずける。
みなぎさんにお話を聞いた。
ーー今回の現場の場所は?
みなぎ:岐阜県加茂郡白川町です。
ーー白川町は良いヒノキが育ちやすい環境なのでしょうか?
みなぎ:ヒノキは高山帯以外ならどこでも育ちますが、白川町はヒノキに適した気候や地質の条件が重なり、良質なものが育つことで知られています。白川町のヒノキは「東濃ヒノキ」という高級ブランドとして扱われています。
ーー画像のようなヒノキが重宝される理由は?
みなぎ:枝打ちされた材は柱を取った際に四方に枝が出ないため、見た目が綺麗なので主に和室の柱として使われています。
ですが枝打ちは技術が高度で人手もかかるため、現在はあまりおこなわれていません。時期や方法をミスるとシミや腐りや目の歪みが出て、逆に安くなることがあるんです。その点、この枝打ちは約40年前に行われたもので、完璧に近い仕上がりです。
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SNSユーザー達から
「軽くリプに目を通して、『愛されたものは美しい』ということかなと思いました。本当に綺麗。やっぱり木っていいなァ、自然と人の共生をみた気分です。なんかありがとうって言いたくなっちゃうネ。(笑)」
「これって360度同じだけ陽が当たってたって事なのかしら。」
「父に強く言われ東濃ヒノキの家の建築屋さんに建てていただき住んでおります。気に入ってます。」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんも家をリフォームしたり新築される際はぜひ参考にしていただきたい。
なお今回の話題を提供してくれたみなぎさんはこの反響に乗じて母校である岐阜県立森林文化アカデミー(岐阜県美濃市)をPRしたいという。同校は森と木に関わるスペシャリストを育成する専門学校として知られており、多くの林業、建築業関係者を輩出している。 社会経験を経て入学する人も多いので、ご興味ある方はぜひホームページをチェックしてほしい。
みなぎさん関連情報
Xアカウント:https://x.com/dshinob
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岐阜県立森林文化アカデミー 概要
所在地:岐阜県美濃市曽代88
公式ホームページ:https://forest.ac.jp