「ONE PIECE」ニコ・ロビン、実は謎だらけ? エルバフ編で描かれる“悪魔の姿”とオハラの悲劇の記憶

海川 まこと 海川 まこと

週刊少年ジャンプ(集英社)にて連載中の漫画『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)では、現在巨人の国“エルバフ”の冒険が始まり、多くの読者から反響を呼んでいます。なかでも麦わらの一味の考古学者であるニコ・ロビンは、エルバフで重要な動きを見せるキャラクターとなりそうです。

その理由は、ロビンには未だ謎の部分や未回収の伏線も多く、ファンからさまざまな考察を呼んでいるためです。例えば以前ロビンが2年間テキーラウルフという場所で過ごした意味が代表的な謎のひとつでしょう。

そもそも麦わらの一味は、シャボンディ諸島でバーソロミュー・くまの“ニキュニキュの実”の能力によって世界各地に飛ばされてしまい、各々が2年の修行期間を経験しました。そんななかロビンが飛ばされたのは、テキーラウルフという国でした。

理由は不明ですが、テキーラウルフでは700年ものあいだ巨大な橋の建設が続いており、ロビンはそこで強制労働させられそうになります。しかし、ルフィの父モンキー・D・ドラゴンが率いる“革命軍”に保護され、彼らとともに過ごすことになりました。

最近の展開では、世界一の頭脳を持つ天才科学者“Dr.ベガパンク”によって、かつて大陸が一度海に沈没し、世界の海面の上昇が続いているという衝撃の事実が明かされました。一部のファンからは「テキーラウルフで建設中の巨大な橋は、海面上昇対策のため?」と噂されており、そんな場所にロビンが飛ばされたのは、深い意味があったのではと考えられています。

またロビンの異名である“悪魔の子”という呼び名にも、伏線らしきものがあります。それはコミックス101巻1021話で“悪魔咲き(デモ二オフルール)”という技を放った際の彼女の姿です。巨大化したロビンには黒い角や翼が生え、まるで悪魔のような容姿へと変貌を遂げていました。

この姿を見た多くのファンが「実は“悪魔族”みたいな種族がいるのかな?」など、ロビンには特殊な種族の血が流れているのではないか、と予想していました。

確かに、ロビンはいつから“ハナハナの実”の能力を手にしていたのかは作中で描かれておらず、22年前の“オハラの悲劇”以前の彼女については不明なことが多いのが現状です。今後その謎が明かされるのか注目したいところです。

そして、麦わらの一味における『〇人目』という法則ついての伏線も、未回収のまま残されています。例えばゾロが仲間になった際のサブタイトルは『1人目』、ナミが仲間になった際は『2人目』のように、麦わらの一味では、新しいクルーが正式に加入する際、その回のサブタイトルに『〇人目』という表現が使われています。しかし、ロビンの場合はこの表現が使われておらず、一部のファンの間では「今後、ロビンにまつわる重要なストーリーが描かれるのではないか」という憶測が広がっています。

過去には、『ONE PIECE』421話の扉絵で、ロビンが動物のコアラに見守られながらビリヤードをしている場面が描かれています。そこには3、5、8という数字が確認でき、これは後にロビンが革命軍のメンバーであるサボ(3)、コアラ(5)、ハック(8)と過ごした時期を示唆する伏線だったのでは、という説も存在します。

このような前例からも、ロビンの謎がエルバフ編で解き明かされることが期待できます。“オハラの悲劇”から始まったロビンの物語は、どのような結末を迎えるのでしょうか。

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